2022/06/23

渦中にあったマルティン・ヒンターエッガー、突如29歳で現役引退を表明。


 アイントラハト・フランクフルトから木曜、驚きの発表がなされた。マルティン・ヒンターエッガーが現役生活にピリオドを打つため、この夏いっぱいをもって退団することになるという。「昨秋の時点で僕は、シーズン終了後には辞めようと思っていたんだ。パフォーマンスが不安定で、サッカーの面で僕は難しい局面を迎えていたからね」と、クラブ公式にて明かした同選手は「だからヨーロッパリーグ優勝は本当に嬉しかった。この第二の故郷で祝う最後の大勝利であることがわかっていたから」と言葉を続けている。なお今後については未定で、「まずは距離を置き、自分の人生をみつめなおすことが大切だ」とのこと。
 2019年にFCアウグスブルクから当初はレンタルという形で、アイントラハト・フランクフルトに加入したヒンターエッガーは、その後に完全移籍を果たし通算136試合に出場。オーストリア代表としても67試合に出場した経験をもち、「マルティンの決断は、我々にとって予想外のものだった。」とマルクス・クレーシェSDはコメント。「ただ彼の考えや理由を印象深く、そして納得のいく形で説明してくれており、競技面では痛いところだが人間として理解できるこの希望を受け入れることにした」と述べ、ここのところの彼の行動に対する心からの謝罪」に関わることなく、「クラブに貢献してくれた、EL優勝戦士」として常に歓迎されることも強調した。
 この夏ヒンターエッガーはピッチ外で話題の中心となっており、例えば昨秋の時点でクラブ側からこの夏に移籍をするように促されたという発言を行なったり、またプライベートイベントである『ヒンティカップ』の共同主催者が極右の政治家であることなどが物議を醸す結果に。このことについて、今回ヒンターエッガーは改めて「軽率な発言によりご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。非常に残念なことです。ただ再度明らかにさせていただきたいのは、私は右翼的な、不寛容な、非人道的な考え方を最大の批判の言葉をもって口にする人間であるということです」と語っている。
 

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