2022/09/19

鎌田大地:日に日に価値を高め、日に日に高額になる日本代表

 アイントラハト・フランクフルトのマルクス・クレーシェSDが、すでにオリヴァー・フランケンバッハ財務担当へ連絡をとったのかは、定かではない。しかしながら鎌田大地との契約延長というチャレンジを実現していくためには、おそらく必須事項となっていることだろう。なぜならば日本代表のもつその価値が、刻一刻と高まり続けているところであり、つまり言い換えれば刻一刻と、高額な存在になっていっているということなのである。

 先週水曜日に行われたチャンピオンズリーグ第2戦、オリンピック・マルセイユ戦でも26歳のMFは、イェスパー・リンドストレムと共にクラブ史上初となるCL勝利に決定的な役割を果たしており、また週末に行われたシュトゥットガルト戦では、すでに昨シーズンのスコアリングポイント7(4得点3アシスト)を超える8(4得点4アシスト)にまで到達。しかもまだシーズンの5分の1に相当する7試合しか経過していないにも関わらず、だ。

 そんなピッチ上で活躍をみせる鎌田だが、ピッチから外れると控えめなタイプの選手であり、例えばこの日のフリーキックのゴールについては運も味方したことも指摘する。ただそれでもこの日の3得点全てに直接絡むというのは、無論のこと運だけでやってのけるようなことではない。その卓越した得点力は偶然による産物ではない。この夏にさらに一回り大きく成長した鎌田は、ますます万能タイプの武器としての能力を高めているところ。攻守に渡る定位置争いの激化で足元を救われるどころか、むしろここでギアをさらに上げて、いまやチームにとって押しも押されもせぬ存在になっている。

 マルセイユ戦のようにボランチであっても、オフェンシブハーフの位置でも、鎌田は常にそれが本職であり続けたかのような見事なフィット感をみせており、なるほどグラスナー監督が移籍を猛烈に阻止した理由が、よくわかってくるというものだ。実際すでにベンフィカ・リスボンと鎌田大地が移籍で合意していたことは、すでに報じられていたことであり、それでもなおフランクフルトが保持し続けたことが、「目標通りのシーズン」(クレーシェSD)をフランクフルトが過ごせる大きな要因になっている。

 ただその一方で鎌田大地とアイントラハト・フランクフルトが、引き続き契約最終年度のままという事実もまた代わりのないこと。つまりはまだ来夏以降はまったくもって不透明のままなのだ。同胞の長谷部誠はそんな10歳以上年の離れる鎌田大地に「調子がいいですね。重要なことはこのフォーマンスをコンスタントに発揮していくということ。これを継続して行って、そして契約を延長してくれれば」との言葉を送る。

 こういった長谷部のみならずチームメイトたちの影響力という点においては、延長を目指すクレーシェSDにとっての好材料だとはいえるだろう。だが一方でその言葉通りの活躍を、このまま鎌田が続ければ続けるほどに、フランクフルトにとってはまた課題となる財政面でのハードルもまた上昇し続けていくことにもなるのだが・・・。

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