2022/11/15

鎌田大地を激昂?グラスナー監督が「高く評価する」理由

©️IMAGO

 2022年10月28日に行われた、ボルシア・ドルトムント戦に向けたプレスカンファレンスでは、アイントラハト・フランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督は、日本のメディア向けの質疑に応じており、そこで改めて鎌田大地への評価について説明。プレーのみならず、その内面性についても高く評価しています。以下、一問一答形式で掲載。

…鎌田大地が成長したポイントについて:「大地は素晴らしいシーズンを過ごしているね、昨季は特に欧州の舞台で得点を重ねた重要な選手だったが、今季はさらに安定感が増しており、チーム最多得点をマークしていずれの大会においても得点を重ねている。とても自信をもち、安定していて、特にその安定さを成長点としてあげられると思うね。」

…どういった助言を?期待するところは?:「常にプレーに目を向け、どのあたりを改善できるか助言を送っている。ただ何より重要なことは、彼がそういった助言に耳を傾けてトライしているということ。それは彼はサッカー選手としても人間としても素晴らしいということであり、それを継続し続けていくことを期待している。常に上を目指して決して満足することなく、まだまだいろんな部分で改善の余地があるんだ。だから我々はそういった点について努力を惜しまないし、改善を目指していかなくてはならない。ただ私の知る彼であれば、それを果たせるものだとも思っている」

…ケルン戦で鎌田大地に激昂。その理由は?:「私は激昂なんてしていないよ、「助言」をしていたんだ(笑。そしてそれをしっかりと受け止めていた。」

…今季の鎌田がより中盤で起用される理由:「攻撃的選手をさらに追加しようと思っていた。マリオ・ゲッツェやコロ・ムアニなど。そこでリンドストレムや鎌田は昨季よりも調整していく必要があった。非常に攻撃的なサイドの選手、フィリプ・コスティッチ。そして右にはアンスガー・クナウフがいたわけだが、ただ今はそこまで攻撃的な選手を両サイドに控えているわけではない。それを踏まえて私としては中盤にさらに攻撃的選手を配置していこうと思っていた。それに今回の判断が非常にマッチしていたのは、大地が非常に走力面で優れた選手であったということ。それはこの役割において非常に重要なのだ。そしてこの役割を見事に果たしてくれている。ここからかなりの決定力を示しており、このアイデアはかなり良かったと思うし、うまく機能していると思うね。」

…時にその飄々さを指摘する声もあるが:「時折みられる闘争心についての指摘は、私は正しくはないものだと思う。彼はどの試合でもうちでは上位2選手に入る走行距離を誇っており、守備のために本当に素晴らしい戻りをみせてくれているんだ。見た目はそんなにマッチョではないかもしれないし、ボディランゲージもそこまで目立つものではないかもしれない。むしろ内向的な選手だとは思う。ピッチで檄を飛ばしたりフィジカルだから闘争心溢れると見る声もあるだろうが、でも機会があればぜひレヴァークーゼン戦での後半85分のプレーをみてほしい。大地は5−1とリードしていたにも関わらず、センターサークルから40mも疾走してタックルをみせていた。まさにこれこそ闘争心だ。彼の仕草や性格から誤解されることもあるかもしれないが、ただ彼はチームのために全力を尽くす、非常に大きなハートをもった選手だよ。そして私はこのことを非常に高く評価しているんだ。」

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