2023/02/12

「良い子はマネしないで」?39歳長谷部だからできる「天才的閃き」

©️IMAGO

 アイントラハト・フランクフルトはクラブ公式Youtubeにて、先日のドイツ杯16強VfLボーフム戦にて、長谷部誠がみせたビルドアップにおける解説動画を掲載した。長谷部誠と同様にかつてはボランチとして、特にアイントラハト・フランクフルト(1995年から2006年まで)活躍した同氏は、その後は2007年よりアイントラハト・フランクフルトの様々な世代の指導にあたった経験をもつ人物。

 そんなシューア氏はまず何より長谷部誠の守備面における熟練の技、相手の先を読むことでいかに対人戦への適切な仕掛けどきを見極め、そしていかに早く対人戦に入りペースをつかんで有利に進めているかという点について称賛。だが今回の動画ではむしろオフェンス面について解説を行なっている。

 この試合でフランクフルトは、監督交代から勢いが戻ってきたボーフムを相手に、特に中盤でプレッシャーをかけられる場面が見受けられるのだが、そこで長谷部の閃きが打開策を生み出す。1つの場面ではコロ・ムアニが、もう1つの場面ではラファ・ボレが、阿吽の呼吸で少し下がり気味で、ラインの間に入る形でボールを受ける。

 一見すると他愛のないプレーにもみえるのだが、ただ相手選手全体の視線がどちらに向き、そして逆にどこに向けられていないかを瞬時に判断し、そしておもむろに存在しないパスコースに供給するその様子は、確かにグラスナー監督が意図的に組み込んだプレープランとはいえ、それでも長谷部誠の経験値とそれに基づく自信、思い切りの良さがあってこそ成立する「天才的なパス」と絶賛する。

 みずからもボランチとしてプレーし、そして数多くの若手選手たちの育成にも携わってきたシューア氏は、ブンデスリーガ史上最年長選手(フィールドプレーヤー)として模範的存在としても評される長谷部誠による、まさにこの真骨頂のプレーについて若手の模範となるか?との問いに、「これほどのリスクをかけることをCBには望まない」としつつ、あくまで卓越した長谷部誠による卓越した状況判断によって為された「見事なパス」であり、熟練されたその技に大きな賛辞をおくっている。

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