2023/03/11

ウニオンのツィングラー代表、UEFAの対応に疑問「ファンのために行動を」

©︎IMAGO/Matthias Koch

 UEFAはヨーロッパ32強アヤックス・アムステルダムとの初戦にて、1.FCウニオン・ベルリンの一部ファンが観客席で、発火装置を使用したことにより2年間の執行猶予付きで部分的無観客処分、さらには3万ユーロの罰金命令を下した。しかしながらウニオン側はこれに控訴する構えをみせており、ツィングラー代表は「厳しすぎるかを判断するつもりはない。ただ最終的に連帯責任をとるということであれば、それは誤った判断であるとは思う」と、EL16強ウニオン・サンジョワーズとの初戦後にTVとのインタビューでコメント。

 確かにマルメFF戦でも後半にウニオンファンが発火装置を使用し、照明弾や爆竹などがピッチに飛ぶなど、30分間ほど中断させたため無観客処分を受けているが、ただ今回のアヤックス戦ではそこまでの事態ではなく、さらにウニオン側は4人の実行者特定して出入り禁止処分で対応。「その後の試合でもしっかりとチェックを行っていたし、我々はクラブとして十分に責務を果たしていると考える。そういった中でファン全員に罰を与えるというのは、代表を務める身として決して賛同できるものではないよ。これが事態の改善に向かうとは思えないんだ」と説明した。

ツィングラー代表、フランクフルトへの対応にも疑問

 そしてツィングラー代表は来週に開催されるチャンピオンズリーグ16強セカンドレグにて、アイントラハト・フランクフルトのファンが敵地、ナポリに入れないことについて疑問を投げかけており、「ドイツ在住者にチケット販売を禁じるなどひどい話だ」と述べ、「我々は人々のためにサッカーをしているのであり、そのためにUEFAは行動していかなくてはならないわけで、そして国家はこれらの試合を安全に運営できるよう努めなくてはならないものだ」と言葉を続けている。フランクフルト側は様々な策を講じる構えだが、しかしながらそれが功を奏する可能性は低いだろう。

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