2023/03/13

フランクフルトの申請はひとまず成功、ナポリはフランクフルト市民限定で対抗

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 先週にアウェイチケットの販売差し止めが議論を呼んだ、チャンピオンズリーグ16強SSCナポリvsアイントラハト・フランクフルトとのセカンドレグだが、これに現地の裁判所へ仮処分を申請していたフランクフルト側が一定の勝利をおさめることに成功した。つまりはドイツに居住する者へのチケット販売差し止めは違法であるとのこと。

 イタリア治安当局がこのような判断に至った理由としては、フランクフルトで行われたファーストレグにて暴力的な衝突が発生し、その結果で9人が拘束されるという事態へと発展。だが今回の仮処分が認められたことで「1つの節目にはなるもの。しかしここ数日で多くの人々がキャンセルに追い込まれたり、チケットの注文や交通機関などの様々な対応に追われている」ことも併せて強調した。

 だがこれが”一定”の成果と表現される理由は、行政側はこの判断に対して以後申し立てを行うことが可能となっており、今回の件に関する決定は月曜日か火曜日になることだろう。それでもナポリ側は2700枚のチケットは提供しなくてはならず、フランクフルト側は「短期間のうちにサポーターたちとの接触をはかりたい」との考えを示している。

ナポリは裁判所に「責任をもつ」よう批判

 その決定の翌日にはSSCナポリ側は改めて、今回の判断に対する「深い懸念」と批判を発表。それ以前にカンパニア州行政裁判所は、ナポリ県が申請したドイツ在住者へのチケット販売差し止めを承認していたものの、「追って通知があるまではフランクフルトに2700枚のチケットを割り当てる」ように命じており、SSCナポリは「内務省による今回のスポーツイベントへの分析で、暴動が発生する可能性が実際にある」と強調。

 行政の裁判所として「その可能性に責任をもつべき」と主張しており、さらにナポリ県はドイツではなくフランクフルト市に居住する者に限定して、チケットの販売差し止めを発表し、さらにその声明でナポリ市としては、「秩序と公共の安全の保護に対するリスク」を避けたいとの考えが記された。

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