2023/03/23

フランクフルトの権力闘争が収束間近、ホルツァー会長「辞任の用意もある」

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 アイントラハト・フランクフルトの内部闘争に決着の兆しが見えてきた。フィリップ・ホルツァー相談役会会長はアクセル・ヘルマン取締役に申し出たことを明らかにしており、それは致し方のない判断であるとみているという。「私は3月15日にアクセルに率直かつ誠実に伝えました。確かに彼は2027年まで契約を希望通りに更新したが、それでも彼にとって非常に魅力的な提案があり、そこで自分の将来について熟考していることは理解できるということを」と、ホルツァー氏は説明している。

 現在ヘルマン氏とフライブルクのオリバー・レキ氏は、ドイツサッカーリーグ機構の代表取締役を臨時共同で務めており、夏からは完全に移行する可能性が報じられていたところ。ホルツァー氏は、「アイントラハト・フランクフルトの持続的かつ前向きな発展のため、当然ながらアクセル・ヘルマン氏にまだ4年間続く契約を履行、これまで彼が積み重ねてきた成功をこれからも継続してもらいたいと強く訴えた」と強調。

 さらにホルツァー氏は「私たちは相談役会とアクセル・ヘルマン氏との協力関係についても話し合った。特に私たち個人の関係において、特定の事柄に異なった見解や解釈があることも」と意見の不一致を認めつつ、「個人の利益よりも、常にクラブの利益が優先されるべきであるという立場はこれまでも示したものであり、そのため彼がフランクフルトとの2027年までの契約を履行するのであれば、私が監査役会の議長職を辞任する用意もある」と伝えたとのこと。ただし「、私たちの関係がDFLへの転職を考える原因になっているのか?」との問いには、ヘルマン氏は「ノー」と答えたようだ

 いずれにしても現在のメディア問い合わせと彼の辞任に関する世間の議論を考慮して、ホルツァー相談役会会長は「最も速やかな期日に臨時相談役会を召集する」と説明。「会話の詳細な内容について監査役会のメンバーや代表者らに伝えた上で、今後に向け可能な対応について協議していく」と述べている。

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