2023/04/05

フランクフルトの注目の逸材:ハードゥング氏が来季からSDに。

©︎IMAGO/Eibner

 ドイツの大衆紙ビルトが報じたようにアイントラハト・フランクフルトでは、ティモ・ハードゥング有資格部門担当が来シーズンより、スポーツディレクターへと就任することがキッカーでも確認をとった。プロとしてのキャリアを持たない33歳は2010年にユリアン・ナーゲルスマン監督、そして現チェルシーのクリストフ・ヴィヴェル氏らと共にTSGホッフェンハイムに入団。ユースのACやアカデミーコーディネーターのアシスタントなどを経て、2015年にチームマネージャーへと昇格。直後にナーゲルスマン監督がトップチームの監督へと就任すると、両者の関係性はより密なものとなり友情が育まれ、実際に2019年にライプツィヒに移籍する際にはハルドゥング氏も帯同。さらにナーゲルスマン監督がバイエルンに移籍する際にもオファーを受けていたことを先日ポッドキャストにて明かしていた。

 しかしそのライプツィヒで出会ったマルクス・クレーシェ氏とともに、ボビッチ競技部門取締役とヒュブナーSDを同時に失ったアイントラハト・フランクフルトへと移籍。ただSD職に関しては空位となり長年チーフスカウトを務めていたベン・マンガ氏がプロサッカー部門ディレクターに昇格する形で対応をみせたが、クレーシェ氏の下でベン・マンガ氏の影響力はむしろ急速に低下。両者の仕事のスタイルがあまりに違うことで、昨年12月にベン・マンガ氏は英国2部ワトフォードに渡っている。一方でその間に有資格部門担当としてトップチームでの仕事やユースとの橋渡し役を務めつつ、さらに経営学を先行し米国留学の経験ももつなど数字にも明るいハードゥング氏は、代理人らとの交渉の場にも出席するなどクレーシェ競技部門取締役のやり方に精通。もはやスポーツディレクター職は論理的なステップアップだといえるだろう。持ち味のその明るい性格もあり、今後どのような道を切り開いていくのか、非常に興味深いところだ。

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