2023/04/20
フランクフルト:グラスナー監督の移籍に備えて、マティアス・ヤイスレ監督と交渉

©︎picture alliance/dpa/Kessler-Sportfotografie
月曜夜にスカイはオリヴァー・グラスナー監督がアイントラハト・フランクフルトを去る場合、その後任の有力候補としてオーストリア1部RBザルツブルクのマティアス・ヤイスレ監督の名前を報じた。確かにグラスナー監督とフランクフルトとの契約は2024年夏まで結ばれて入るものの、契約には今夏に移籍可能となる例外条項も含まれており、ドイツの大衆紙ビルトとのインタビューで「私の契約は残っているしここでとても快適に過ごしている」とコメント。
「選手やスタッフ、首脳陣と素晴らしい協力関係で結ばれており、この街で確かに快適に過ごせているよ。だからこのままドイツバンク・パークに座り続けるのではないかと思うね」と語っていたが、ただニコ・コヴァチ前監督が「現時点では」と残留をほのめかしバイエルンへ移籍、さらにアディ・ヒュッター監督も「残る」と宣言しながらグラードバッハに移籍したという経験からも、ファンにとってはそれで安心できるというものではないだろう。
それはクラブ首脳陣にとっても同じことで、選手のみならず監督人事についても、不測の事態に常に備えることもマルクス・クレーシェ競技部門取締役の仕事の1つだ。キッカーに対して同氏は「1年を通じて、私は監督たちと会っているよ。バダーボルンやライプツィヒ時代もそうしてきたし、別にそれは特別なことでもなんでもない。毎年10〜12人はいろんな監督と会っているよ。マーケットを知ることが私の仕事なんだ」とコメント。そのためスカイの報道通りに、ヤイスレ監督とすでに話し合いの場を持っていたとしても、なんら驚くべきことではないのである。
ただリヨンとの契約を今夏で満了するフセム・アワールが、フランクフルトに加入するという話は消滅しているようだ。24歳のMFは数週間前にメディカルチェックを済ませていると言われていたが、代理人を務める兄が突如として新たな金銭要求をしてきたと言われており、クレーシェ氏は「ぜひうちにきたいという、確信がなければいけないもの。時にはそれがダメだなと感じるときがある」と述べており、一方でトゥールーズのファレス・チャイビに関心を抱いているようだ。ただ今季8得点6アシストをマーク中の20歳については、契約はまだ残されていることからクラブとの合意が鍵となる。
守備陣に離脱が続くフランクフルト
その一方で週末のドルトムント戦にむけて、むしろ守備陣については見通しはあまり良くはない。エヴァン・ヌディカが股関節の問題でいまだ「復帰の目処はついていない」ところであり、練習参加もままならないことからSBレンツが代役を務めることになるだろう。アキレス腱の炎症を抱えるクリスティヤン・ヤキッチも今季中の復帰さえ未定となっており、アルマミー・トゥーレはチーム練習復帰を果たしたものの万全には程遠い状況。左SBフィリップ・マックスも「懸命に取り組んでいる」が大腿筋の負傷で離脱中だ。