2023/05/04
長谷部誠:卓越したプロ意識で若手と切磋琢磨「でも音楽の選曲は・・・」

©︎IMAGO / Jan Huebner
先日にアイントラハト・フランクフルト公式Youtubeチャンネルでは、かつての同僚でヴォルフスブルクの競技部門取締役、マルセル・シェファー氏が自身の現役時代における長谷部誠との思い出について語る動画を投稿。そこで同氏は「誠はマクドナルドで、オレンジジュースとサラダだけを頼んでいたんだ。そんな注文をするのは地球上で彼くらいだろう」と、そのプロフェッショナルの高さを賞賛。
このことについてドイツのスポーツ紙SportBildとのインタビューで問われた長谷部は、「アウェイ戦の後で深夜の1時か2時ころでしょうか、数回マクドナルドに行ったことがありますね。本当は遠慮したかったんですけど、行かなきゃいけないと思って。そこで同僚らはポテトやハンバーガーを食べていましたが、12時以降はそういうのを口に入れないようにしていたので、それでサラダとオレンジジュースを注文したんです。そうしたら皆、大爆笑でしたね。それでも別に僕はいいと思っていました」と説明。
その結果例えば若きフランス代表ランダル・コロ・ムアニのような、将来を嘱望される活力にあふれた選手たち、40歳を迎える来シーズンも引き続き切磋琢磨を「楽しみながら」過ごすことができている。「そこで相手の動きを先に読むことの重要性を確認し学んでています。ランダルは本当にすごくポテンシャルをもった選手で、できるだけ長くここにいてほしいですね」と長谷部。
そんな若手選手らと過ごす側で、ブリストニー・スピアーズなど「2000年代のヒット曲を集めたプレーリストは、同年代のコーチやフィジオには好評でも、チームメイトは”DJ HASEBE”の選曲を好まない。だから1人でトレーニングする時だけかけています」とのこと。
また今は選手生活と並行してコーチとしての勉強も進めているところであり、現役時代を通じて各監督の指導をメモしてきた”長谷部メモ”には、今のグラスナー監督について「トランジションゲームのためのエクササイズやスピーチ」「各週ごとのプラニング」「詳細に分析すべきかの線引きやタイミング」「考えさせないよう重要点だけを話すこと」などを学んでいるという。
ただそれでも後半戦からチーム状態が落ち込んできていることについては、「変に聞こえるかもしれませんが、前半戦よりもいい試合ができていると思います。集中力が欠けることもありますが、とにかく結果がついてきていない。20年以上プロをしていても、どうしても理解できないことがある。全てを理屈で説明することなんて、できっこないのです」と語った。