2023/08/06

フランクフルト:コロ・ムアニ巡るパリSGとの移籍交渉、後継者巡るプレミア勢との争奪戦

©︎IMAGO/Beautiful Sports

 果たしてランダル・コロ・ムアニはアイントラハト・フランクフルトからの退団を希望しているのだろうか?「移籍市場の閉幕が近づくほどに、さまざまな憶測が飛び交うものだ」と語ったマルクス・クレーシェ競技部門取締役は、「特になにか進展があるわけではない」と強調していたものの、しかしながらその行間からは変化の色も感じられるところ。先日にスカイではコロ・ムアニ自身が、パリ・サンジェルマンと移籍で合意に達したと報じており、さらにRMCスポーツによればコロ・ムアニはクラブ関係者に対して移籍希望を伝えたという。

 数週間前の「彼から移籍を希望しているなんて聞いたこともない」と語ったトーンとはうって変わり、このことについて問われたクレーシェ氏は、質問をはぐらかし曖昧な答えのみに終始。とはいえクラブ間合意までの道のりは、決してそう短いものではないだろう。フランクフルト側が求める1億ユーロを提示する用意はまだパリにはないようで、フランクフルト側はここのところの売却(ソウ、ラマイ、アッヘ)によって2000万ユーロ以上を確保。加えてラファエル・ボレの移籍も取り沙汰されていることからも、この夏に投じた3400万ユーロの大半を回収済み。そのため決して売却に迫られているわけではない。

 ただ仮にクラブ間で合意に達するようなことがあれば、フランクフルト側はその穴埋めに急ぎ着手しなくてはならない。その候補としてすでに挙がっているのが、モンペリアのエリー・ワヒであり、ニコラン会長がRMCに明かしたところではフランクフルトのほか、トッテナムやチェルシーといったプレミアのビッグクラブからも関心。ただ20歳の若きフランス人ストライカーの獲得に向けて、満足のいくオファーを出しているのはブルーズだけのようだが、ただコロ・ムアニ(フランクフルト)やケイン(トッテナム)でそれぞれ1億ユーロが動く事態となれば、ワヒをめぐる状況も大いに注目が集まることになる。

フランクフルト、アリドゥのレンタルを模索

 その一方でアイントラハト・フランクフルトでの出場機会確保にめどが立たない、ドイツU21代表MFファリード・アリドゥは、ハンブルクから加入して1年が経過し、いまはレンタルでの武者修行の場を模索しているところだという。クレーシェ氏は「いまは1つ、ないし2クラブから、レンタル移籍で興味が届いている。今は実践経験を積むことが大切なんだ」とコメント。そのため今回ノッティンガム・フォレストと行われた開幕前直前の前哨戦では同選手は不在となっていた。

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