2023/08/18
ケルンとフランクフルトが妥協点見出す、ファリデ・アリドゥがレンタル移籍へ

©︎IMAGO/Kessler-Sportfotografie
リントン・マイナ(背中)やヤン・ティールマン(大腿)の離脱に関わらず、1.FCケルンではスピード、攻撃力、対人戦での強さからファリデ・アリドゥ獲得を模索しており、ただドリブルを得意とする快速ウィンガーについてはフランクフルトも高く評価していることから、なかなか買い取りオプションで合意に至ることはなかった。ただハンブルガーSVよりフリーで昨年迎え入れた若武者については、長期的な実践経験を積む場を与えることは困難であるため、最終的には買い取りオプションがケルンに、そして買い戻しオプションがフランクフルトに付くことで妥協。ケルン側の観点でみれば活躍をみせても完全に確保はできないが、ただその代わりに高額な移籍金を手にできるという慰めを加えた格好だ。
なお週末のブンデス開幕戦に向けてケルンでは、マルク・ウートとダヴィー・ゼルケの2人のFWが個別調整。ともに先日のドイツ杯初戦で負傷を抱えており、出場には大いに疑問符がつくところ。特に3度の恥骨手術で1年棒に振った前者は尚のことだ。逆に後者には可能性があり「様子をみるしかない」とバウムガルト監督。ケルンの攻撃陣では前述のマイナやティールマンに加え、シュテファン・ティッゲス(肩の手術)やフロリアン・ディーツ(十字靭帯断裂)もまだ復帰途中にある。そのため足首の負傷からチーム練習再開したばかりのデヤン・リュビチッチ、「おそらく」ドルトムント戦で先発することになるだろう。
その一方で守備陣に目を向けてみると、ニコラ・ソルドをブンデス2部カイザースラウテルンにレンタルしたため、センターバックは3人のみとなってしまった。ただあくまで第4CBの移籍ということで必要に迫られているということではなく、「十分に人はいる」と指揮官。ひとまずは19歳の有望株エリアス・バカツカンダ、ベテランでまだケルンで居場所を見出せないクリスティアン・ペデルセン、そしてルクセンブルク代表ではCB経験もあるマティアス・オレセンの名前を挙げている。「まぁ、まだ市場は2週間ほど開いているよ」