2023/08/21
フランクフルト、苦しみながら白星発進。ゲッツェ「勝利が重要」長谷部はクラブ史上最年長記録樹立

©︎IMAGO/Eibner
アイントラハト・フランクフルトにとって近隣のライバルクラブである、昇格組SVダルムシュタットとのダービーマッチでのブンデス開幕戦は、予想通り互いの気迫がぶつかり合った非常に激しいものとなった。それでもなんとか白星発進を遂げたことに、マリオ・ゲッツェは試合後「それが重要だ」と総括。とはいえ気温の暑さも重なり、「今回の勝利は決してすんなりと手にできるものではなかったけどね」と言葉を続けている。それでもゲッツェはコロ・ムアニの決勝弾をお膳立て。「状況的に難しかったし、相手も難しかったし、スペースも狭かったしね・・・。でも自分たちももっとサイドチェンジをしたり、深い位置を突いていったり、もっとうまくできた場面はいくつかあったさ」と振り返った。
一方でこの日がブンデスリーガでの初めての監督デビューとなった、トップメラー監督は「苦しい試合を制して、観客にダービーでの勝利を届けられたことを非常に嬉しく思う」と述べつつ、前述の決勝弾を沈めたコロ・ムアニには他クラブからのオファーも届いていることはクレーシェ取締役も認めたところだが、「否定はしないよ」としながらも「彼は彼なりに仕事をしっかりとしてくれた」と強調している。「最初から全てがうまくいくわけではない。例えばカウンターなどはもっと改善していかないとね」
特にヨーロッパカンファレンスリーグ予選にも向けた準備など、フランクフルトにとっては他クラブとは異なりすでに過密日程に突入した状態で、シーズンを迎えているところ。思うように準備を満足にできないところもあるだろうが、ゲッツェの言う通りに「勝利こそ重要」だともいえるだろう。なおこの試合でのもう1つの金字塔は後半途中、長谷部誠の出場(39歳と214日)によって39歳と168日目でプレーした、ウリ・シュタイン氏をかわしてクラブ史上最年長での出場となった。ちなみにシュタイン氏はドイツ代表歴6試合をもつ元ゴールキーパーで、ブンデス通算512試合の出場を誇り、最後にブンデスでプレーしたのは1997年4月11日のビーレフェルト時代(vsハンブルク、42歳と38日)。
セバスチャン・ローデが1・2週間の離脱へ
その一方でフランクフルトではこれからしばらくの間、セバスチャン・ローデを欠いて臨むことを余儀なくされた。日曜のダルムシュタット戦での対人戦でわずか6分で負傷交代しており、その後に「左足下部を強打」のため1・2週間離脱に入ることが発表されている。特にフランクフルトではヨーロッパカンファレンスリーグ予選がさっそく今週からはじまることから、どのクラブよりも一足早く過密日程に突入しており、残念なタイミングでの主将の離脱となってしまった。
🏆まさに生ける伝説🇯🇵
🌟#ブンデスリーガ のクラブ最年長出場(39歳214日)🆕
🌟#DFBポカール 決勝で先発出場した最年長の選手(39歳136日)
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— Eintracht Frankfurt (@eintracht_jp) August 21, 2023