2022/7/08

堂安律:ブンデス復帰への想い、フライブルクの印象、PSVへの恩返し


 木曜午前、クリスチャン・シュトライヒ監督はトレーニングキャンプにおいて、初めて選手たちをピッチ上に集めた。その中には週明けにPSVアイントホーフェンから移籍金800万ユーロで獲得した、堂安律の姿も。セッション後、フライブルク期待の新戦力はキッカーに対し、自身が抱くモチベーションや今後について語ってくれた。
 堂安律の名前は数週間に渡り、複数のブンデスリーガのクラブの名前と共に移籍市場で話題となっていた。例えば1.FSVマインツ05とはスウェンソン監督やハイデル取締役と交渉。しかしPSVが求める移籍金800万ユーロを払えるだけの余裕があり、そしてヨーロッパリーグ出場という舞台による魅力アップもあり、かつての「小さなスポーツクラブ」フライブルクは、いまや並のブンデスリーガのクラブとは一線を隠す存在となっている。
 堂安律にとってのエールディビジからブンデスリーガへの今回の復帰は、そんなSCフライブルクへの移籍という”前進”と捉えていることを強調。「確かにPSVの方が有名ではあります。でも現在プロサッカー選手として活動している僕からみても、SCフライブルクは大きなクラブといえると思います。ブンデスリーガでは6位、ヨーロッパリーグ出場。これは十分すぎる結果ですよ。そしてこのクラブは年々進化を続けています。フライブルクには他クラブに見られるような浮き沈みの激しさは見られず、これは僕にとってとても、とても良い兆しなんです」と述べ、さらに「新シーズンでどうなっていくのか。見ていきましょう。そのときにはSCフライブルクは更なる進化を遂げているかもしれません」と語った。
 そのために堂安がいかに貢献していけるのか。それをクリスチャン・シュトライヒ監督との対話によって感じ取れており「もちろん、移籍前に監督の考えを聞くということは大切なことです。サッカー全般、そして自分の役割という意味で」と説明。具体的には「PSVのシュミット監督の考え方に似ていると思います。ロストしたら即座にカウタープレスに入る。これは非常に共感できる部分です。そしてボールをもった時には自由に展開して良い。右にはるだけではなく中にも時には左にも、可変性を持たせていくということ」であり、特にそれは172cmのスピードドリブラーにとって理想的な条件だ。「こういうプレーは僕にマッチしていますし、何より自分ん強みをチームのために活かせる、その最高の方法だと思いますね」
 2020/21シーズンには堂安はPSVからレンタルという形で、アルミニア・ビーレフェルトへと加入。即座に主力選手となり全34試合に出て5得点3アシストの活躍を披露。この経験で「ブンデスはエールディビジよりも上で、そこに疑問の余地はなく、だからどうしてもまたここに戻ってきたかった。できればビーレフェルトに。でもあの時はPSVから買い取る だけの資金がなかったんです」と堂安は当時について回顧。確かに海外からのオファーもあったようだが、「ブンデスリーガじゃないなら、PSVに戻ろうと思っていました。確かに苦労した時期もありましたが、それでも恩返ししたかった。そこで昨季に国内カップ戦で優勝したことは間違いなく成功であり、だからこそ今は次のステップに進む絶好の時期だとも思います。」と明かしている。
 その一方で今冬に開催されるカタールワールドカップでは、日本代表はドイツ代表と同組となっており、その初戦でさっそく激突。堂安自身もすでにこのことは念頭に入れているところであり、「この組み合わせはクレイジーですよね、もちろん僕の目標はワールドカップで先発メンバーに入り、そしてドイツ戦に出場していることです」と意気込みをみせながら、堂安は笑顔を浮かべ「できればフライブルクのファンの中には、隠れて僕のために応援してくれる人もいてくれたら・・・」とコメント。ただフライブルクの人気者になるための要素を、堂安律が持ち合わせた選手であることは確かなことだ。
 

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