2023/03/16
シュトライヒ監督、堂安について森保監督と2時間電話「素晴らしい話し合いだった」

©︎IMAGO/Langer
SCフライブルクのクリスチャン・シュトライヒ監督が、堂安律について語る際に特に重要視していることがある。それはまだ日本代表MFのプレーには改善の余地があるということ。2月末に体調を悪くしたこともあって「彼のリズムが少し狂ってしまった」とみる指揮官ではあるのだが、それと同時に堂安律が勤勉かつ好奇心旺盛で助言に素直に耳を傾けるなど、常に模範的姿勢をもって取り組んでいることも併せて強調してきた。
そして最近は日本代表の森保一監督と、およそ2時間にわたって電話会談を行ったことも明らかにしており、「彼とは本当に良い話ができたよ」とシュトライヒ監督。そこで新たな堂安の一面も知ることができたようで、「森保監督は私よりも長く堂安のことを知っているし、それにともに日本語で話すことができるからね。逆に私はまったく異なる文化圏からきているんだ。アジアには行ったことはあるが、日本にはまだ行ったことがない。そもそもアジアの定義とはいったいどういうものなのか?インドネシアにはいても、日本とはまた異なるものなのだ」と説明している。
特にシュトライヒ監督が森保監督との意見交換を行った背景にあるのは、特にロッカールームにおいて堂安律についてより深く理解し、そしてピッチ以上でそのパフォーマンスを引き出すようにするためでもあった。堂安もまたそういった姿勢を持ち合わせた選手であり、たとえば常に向上心をもちつづける堂安は、ユベントス戦を振り返って「気持ち的にも頭の中でも重圧はあり、特にあの試合の問題は自信にあったと思います。」とコメント、そして2戦目に向けて「自信をもってポゼッションしていくこと」を「最重要課題」としてあげている
「大きなサプライズ」を演じるにはリスクは避けて通れないテーマであることを理解し、むしろこの日のシステムがどうであるかよりも、いかにそこで活性化させられるかが成功の鍵となることだろう。特に近年において飛躍を遂げてきたフライブルクについては、「相手チームも僕たちがどういう戦いをみせようとしているかがよくわかっている」という課題にも直面しており、「この半年間はうまくいっていた」ものの「最近は苦しくなってきた」と堂安。だがそれでもフライブルクというチームが「ビッグ・サプライズを演じられる」強いその確信を現実のものとすべく、今回のユベントスとのホーム戦ではリスクをうまくかけていきながら、調子の上がった堂安律の姿が求められていくことになる。