2023/04/21

フライブルク:守備の要リーンハルトが移籍した場合の痛手の大きさ

©︎IMAGO/Eibner

 フライブルクで6年目のシーズンを過ごすフィリップ・リーンハルトは、これまで138試合に出場して10得点をマーク。最近ではヨーロッパリーグでも存在感を見せており、オーストリア代表でもその地位を確立することに成功した。そんなギンターと共に守備を支えるリーンハルトを、クラブ首脳陣が引き留めに走るのは当然のことであり、チームはチャンピオンズリーグ出場権を含む上位争いを展開、プライベートでも恋人がフライブルクで仕事に就いているなどの好条件も後押しとなるはずだ。

 ただ26歳という大事な時期で、来夏まで残される契約にはこの夏移籍可能となる例外条項も含まれており、そういった部分を凌駕するオファーが届けば別の話である。特にかつてレアル・マドリードで育成されたスペインへの復帰の希望は以前にも公言していたことだ。

 189cmのセンターバックはプレーメイキング、空中戦、クリーンなディフェンスなどで定評があり、プレミアよりラ・リーガ向きと見られる。そしてリーンハルトのエージェントはスペイン代表のファビアン・ルイス(PSG)やジェラール・モレノ(ビジャレアル)の代理人も務めるなど、人脈の広いスペインのエージェンシー『You First』。そんな中レアル・ソシエダ、レアル・ベティス、ビジャレアル、FCセビージャに加え、ブンデスリーガからの関心も寄せられているとみられる。

 無論移籍となった場合には戦力的に大きな痛手となるのだが、ただ移籍金についても満額が入ってくるわけではない。というのもキッカーが得た情報によればフライブルクはレアル・マドリードから同選手を獲得した際に、本来の400万ユーロでの買取オプションの半額で購入した変わりに、次回移籍時にその減額分の200万ユーロと移籍金の3割を譲る契約を交わしたようで、そのため例えば移籍金額が1600万ユーロとすると200万ユーロと3割の680万ユーロを差し引いた、920万ユーロが残される計算となる。

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