2023/08/05

ドイツ期待の逸材、ノア・ダルヴィッチがバルセロナ移籍間近

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 この夏U17欧州選手権においてキャプテンを務め、そして2得点4アシストとの活躍により、フランス代表とのPK戦までもつれ込んだ決勝を制して優勝に貢献した、ノア・ダルヴィッチが如何に大きな才能をもった選手であるか。それは所属元であるSCフライブルクも十二分に承知していること。だからこそ16歳ながらU19を飛び級でU23に直接移行する判断が下されたのだ。その急成長ぶりにはシュトライヒ監督も「いずれ彼の姿はスタジアムで眼にするさ」と口にするほど。しかしながらユースからの叩き上げである指揮官は、改めて自らにもそして選手にも「時間と忍耐」を持つことを強く求めている。

 しかしどうやらダルヴィッチ自身の考えは、それとは異なるもののようだ。現在フライブルクとの契約をあと1年残している期待の逸材に対しては、すでに数多くの有名クラブと接触しており、移籍専門家ファブリツィオ・ロマーノ氏によるとすでに、FCバルセロナへの移籍目前にまで迫っているという。契約に関する交渉はかなりのところまで進んでいるようで、フライブルクの地元紙バーディッシュ・ツァイトゥングもこの報道を確認した。現時点では選手、家族、クラブ関係者らからのコメントは特になく、またバルサのトップチームでいきなり出場機会を得られる可能性も大いに疑問。まずユースアカデミー「ラ・マシア」が主戦場となる可能性が高いだろう。

シュトライヒ監督「16歳の若者がこのサッカー界をみて冷静さを保てるか」

 クリスチャン・シュトライヒ監督は、同選手がバルセロナに移籍する見通しであることを認めた上で、「若者たちは、数多くの選手たちの動向を目の当たりにしている。そういう選手が数えきれないほどいるんだ」と述べ、「16歳の少年が、いまサッカー界で起こっていることを、つぶさにチェックしているならば、どうやってそこで冷静さを保つことができよう」とコメント。「ユースにとっても、そこでこれまでサポートしていた人たちにとっても残念なこと。ただ今後どうなっていくか見守っていきたい。これは彼の、彼の家族の決断。それがいい結果であることを願うばかりだ」と言葉を続けた。

フライブルクII、21歳DFジョエル・ビヒゼルをレンタル

 その一方でSCフライブルクのセカンドチームは、ジョエル・ビヒゼルをレンタルにて獲得した。21歳のディフェンダーはスイス1部ヤングボーイズ・ベルンから、フライブルクに1年間の期限付きで加入する。

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