2021/03/08
「ローゼ監督の支持率低下」訴えるマテウス氏、元指揮官シューベルト氏は反論
週末に行われたバイヤー・レヴァークーゼン戦でも敗戦を喫し、マルコ・ローゼ監督の来季移籍発表時にはCL出場権を視野に入れていたグラードバッハは、遂に全体の下半分に位置する10位にまで転落する結果となってしまった。ちなみに後半戦での勝ち点数5は、リーグ全体でみてもシャルケ、ヘルタ、そしてビーレフェルトに次ぐ数字となっている。
それでもこれまで一貫してマックス・エベールSDは、ローゼ監督やコーチ陣と、選手たちは密接な関係を保ち続けており、その関係性は良好であることを強調。「今季いっぱいまで、彼こそがグラードバッハの監督として最適な指揮官だ」と語っていた。だがこれに異を唱えるのが、解説者を務めるローター・マテウス氏。同氏はもはや「選手たちは監督を支持していない」と結論づけており、「私なら委員会や選手評議会との話し合いを助言するね」と、スカイにて述べている。
一方で元グラードバッハ指揮官、アンドレ・シューベルト氏が反論。「たしかにあのような形での監督交代は辛いものがあるかもしれない」としながらも、「チームに問題があるようには思えない」と断言。「私自身も知っている選手たちの性格をおもっても、彼らは強いキャラクターを有しており、常に全力を尽くしつづける選手たちだ」と、Sport1に対して語った。「それに試合をみても、単純に運が悪いようにみえる」
確かに監督の早すぎる移籍宣言に、失望感を覚えた選手たちもいることだろう。だがそれが、現在のこの成績へと本当に影響を及ぼすものだといえるのだろうか?シューベルト氏が指摘するように、選手たちは最終的には「クラブのために、仲間のために、そして自分のためにサッカーをしている」ものだ。スカイに対して試合後、ハネス・ヴォルフは「なかなかリラックスして臨むのが難しい。むしろ硬さがでてしまっている。それは見ていてもわかるんじゃないかな」と述べ、「結果がでないことで楽しめなくなってきている」と吐露。
そして「火曜日のドルトムント戦のように、攻めにいってロストし、それから愚かな失点を許してしまった」結果、ローゼ監督曰く「必然的ではない敗戦を喫してしまった」のである。「現在の最大の課題は、いかに信念を失わずに、落ち着きをもって試合に臨めるかということ。それを監督として導いていかなくてはならない」と、ローゼ監督。「懸命に取り組んでくれている選手たちもまた、人間なんだ」と付け加えた。