2023/04/18
グラードバッハ:3季連続赤字も「健全」強調。バイヤーの「高額」な買取オプションの存在を認める

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2020年では1680万ユーロ、そして2021年では1460万ユーロの赤字を計上していたボルシア・メンヒェングラードバッハだが、月曜日に行われた総会では2022年度では2470万ユーロの赤字を計上していたことが明らかとなった。ただその大きな要因はテレビ放映権料が大幅に減少(9520万→6540万)したことにあり、さらに欧州の舞台を逃していたことやアディ・ヒュッター監督の更迭などのクラブ全体での人件費の増額(9810万→1億320万)、無論コロナ禍における減収も今回の会計年度には影響を及ぼしている。
ただそれ以外の分野(移籍金収入や選手収入、広告収入など)が大幅に増加したこともあり、売り上げ自体は2022年度では前年度(1億6920万)を上回り、1億7730万ユーロを計上。つまりは「放映権料が3000万ユーロ減りながらも、ほかの分野で3800万ユーロ分カバーできた」と、シュテファン・シッパース取締役は説明した。ただこの3年間での損失により自己資本は1億330万ユーロから4710万ユーロにまで減少。「コロナ禍前にあった脂肪が削ぎ落とされたのだよ。依然クラブ自体は健康な状態だ。まだこの脂肪は残っている」とシッパース氏。「株主を持たないブンデスリーガの独立クラブの中では、まだ2番目に大きな自己資本を持っています」とも胸を張り、2023年度からは再び黒字転換になるという見通しも併せて明かしている。
ヴィルクスSD、バイヤーの買取オプションの存在をみとめる
またこの日の総会でヴィルクスSDは競技面について、ここのところの不振に悔しさを滲ませつつも、ザカリアやエムボロ、ギターやゾマーらの退団に続き、この夏にはテュラムやベンセバイニ、シュティンドルの退団も明らかになるなど明らかな過渡期にあることも併せて強調。「それでもスピード、活力、フィジカル、対人戦、激しさなどをむしろ増していきたいんだ」と補強への意欲もみせており、ベンフィカからレンタル中のユリアン・ヴァイグルの買取りも目指しているところだ。
一方で武者修行先で活躍をみせているジョーダン・バイヤーについてはむしろ、来シーズンに戦力となる可能性は低いようで、この日に以前より噂されていたバーンリーとのレンタル契約の中に、「1500万ユーロという非常に高額な買取オプションが付随している」ことを、ヴィルクスSDは認める発言をした。
2024年までの契約選手を無償で手放さないように
「これはボルシアスタイル。売却への勇気も必要だ」とヴィルクスSD。2024年まで契約を残すノイハウス、エルヴェディ、ライナー、ヴォルフ、ヘルマン、ノース、ライツ、ドゥクレらの無償放出は避けたいところ。だからこそ改めて「できるだけ早く明確な情報を得ていくことが重要なんだ」と強調している。
グラードバッハ、スカリーと契約延長
そんな中でジョー・スカリーはと2026年まで残していた契約を、さらに2027年6月まで更新することで合意した。結ばれていた20歳のアメリカ人ディフェンダーは、2021年1月にニューヨークからフォールズに加入、それ以降61試合の公式戦試合に出場している。
エルヴェディとプレアが練習不参加
なお練習ではニコ・エルヴェディとアラサン・プレアの姿が見受けられなかった。前者はフランクフルト戦で足首を捻っており、「靱帯を捻挫してしまった。ただ遅くとも金曜には戻って来れそうだ」とファルケ監督。次節の出場に期待感をみせたが後者はそうはいかず、ケルン戦で負傷したイヴァンドロ・ボルジェス・サンチェスと同様に未定。「扁桃腺炎のため現時点では他のメンバーから少し隔離しないと。48時間は経過を見守らないとね」とコメント。欠場の場合はシュティンドルが代役を務める可能性がある。