2023/04/28

元ドイツ代表シュティンドル、故郷のブンデス2部カールスルーエに帰還

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 今月はじめにすでに8年間在籍したボルシア・メンヒェングラードバッハ(215試合59得点49アシスト)との今夏までの契約を更新しないことを発表していたラース・シュティンドルが、既報通りにブンデス2部カールスルーアーSCへと13年ぶりに復帰することが明らかとなった。「グラードバッハでの時間に幕を閉じ、故郷へ家族とともに戻れること、そして全てが始まったこのクラブでまたプレーできることをとても嬉しく思っているよ」と同選手はクラブ公式にてコメント。

 カールスルーエでプロへの階段を上った同選手は、ブンデスデビューシーズンとなった2007/08シーズンに2試合に出場。20歳となった翌年には4得点3アシストをマークして注目を集めるも2部降格。そこでも33試合に出場して15得点を挙げる活躍をみせており、2010年にはフリーでハノーファーへと移籍。そこで5年にわたってブンデス1部131試合に出場、19得点21アシストをマークすると、2015年からはグラードバッハへと加入。主将も務めるなど主力として長年活躍をつづけてきた。

 だが「以前から故郷に戻ることを考えていた」という元ドイツ代表MFは、サラリー面でも譲歩する形でカールスルーエへの復帰を決断。「彼の経済的支援に特に感謝したい。これがなければ我々の計画したチーム編成の枠内で獲得することなどできなかったよ。」と、カールスルーエのベッカー取締役はコメント。「これほどの素晴らしい選手であり、クラブを代表する選手を迎えれられたこと」への喜びを見せ、アイグナー監督も「長年ブンデスや国際舞台で活躍してきた、攻撃面で多彩でチームに大いに貢献してくれる選手」との評価を述べている。「これは我々にとって本当に素晴らしいことだよ」

テュラムに続き、ベンデバイニやコネも欠場か

 その一方でグラードバッハでは同じく契約を今夏で満了するマーカス・テュラムが内転筋の負傷で長期離脱、シュティンドルら攻撃陣の奮起と穴埋めが求めれており、シーズン中の復帰については「わずかに希望はある」とファルケ監督はコメント。ただ同様に今夏で契約を満了するラミー・ベンセバイニもまた股関節の問題で、大腿に張りを訴えたクアディオ・コネと共に練習を中断しているという。「ラミーについてはそこまで大きな負傷ではないが、週末に間に合うかは懐疑的だ。マヌも明日の練習にはまだ参加できないだろう。だからシュトゥットガルト戦では疑問だ」と指揮官。

ネッツらの奮起を期待

 それと同時に「他の選手にとっては、これはチャンスだ」とも述べており、そのうちの1人は若手ルカ・ネッツだろう。19歳の左サイドバックはベンセバイニの代役が見込まれ、「彼はもはやブンデスでやれることは実証済み。50試合の経験をもつなど、そのポテンシャルは間違いない」とファルケ監督は述べつつ、若手として「一貫性」をプレーにみせることを要求している。「シーズン序盤は不満ではあったが、日毎に成長を見せており、今やラミーにプレッシャーをかけているよ。それはいいシグナルさ」また病気から回復したクリストフ・クラマー、額の裂傷から回復したトビアス・シッペル、そして靭帯の過度伸展から回復したセミル・テラロヴィッチは戦列復帰を果たしたことも、チームにとってはいいシグナルであろう。

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