2023/05/14
12年ぶり不振のグラードバッハ、ファルケ監督の進退問題にSDは明言避ける

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ここのところボルシア・メンヒェングラードバッハでは、ブンデスリーガ16試合で僅かに1勝利。週末に行われたボルシア・ドルトムント戦では2−5と完敗を喫して10敗目となっており、リーグ戦32試合を経過して勝ち点39というのは、実に12年ぶりとなる低調ぶりである。とりわけ週末の前半で見せたパフォーマンスは首を傾げるほかなく、こういった姿はシーズンを通して幾度となく見受けられてきたものだ。総じてみてグラードバッハには一貫性が欠如しており、そしてそこからの進展も見受けられていない。
試合後ダニエル・ファルケ監督は、スカイとのインタビューの中で「規律を失い、全くマッチプランを保つことができていなかった。あれではドルトムントから勝利を収めることなどできない。あんな前半を見せてしまえば、これほどの敗戦であってもむしろ当然のことだろう」と明らかな失望を見せており、それゆえ今はファルケ監督の進退問題さえも取り沙汰される事態にまで発展。すでに先週のボーフム戦開始前から一部ファンよりブーイングが浴びせられておる、「こういうことにも十分な経験値と年齢を重ねてきたから大丈夫」と語るドイツ人指揮官だが、果たしてこのまま未来はグラードバッハにあるのだろうか。
仮に選手たちが監督の思惑通りに働きぶりを見せられれば、それは十分に可能なことだろう。ユリアン・ヴァイグルは「あんなパフォーマンスを見せるようではいけない。あれは恥ずべきものだよ」と述べ、「僕たちは監督を支持しているし、前半では監督が与えてくれた物を僕たち自身が実践できていなかったんだ。自分たち自身のことを反省していかなくてはならない」と述べ、ヨナス・ホフマンも「監督には全幅の信頼を寄せている。最終的に僕たちが何もできなかったのであり、ただ試合に向けた準備という点ではとてもよくできていると思うんだ。でもピッチにいた11人が監督のプランを実行できず、嫌な形でドルトムントを勢いづかせてしまい、開始から30分間は本当にボロボロだった」と振り返った。「僕らが見せた終盤での巻き返しはオマケ程度に過ぎない。」
そしてこの日も詰めかけたファンたちからは、チームに背を向けるようなジェスチャーが示されており、「もちろん心は痛むし、良い気分になどなれるものではないよ。」とヴァイグル。「でもアウェイに来て、あんなパフォーマンスを見せられれば、それもまた理解できるものだ」とも言葉を続けているように、今はクラブに暗雲が立ち込めていることは確かなこと。あらにローランド・ヴィルクスSDは、ファルケ監督の今後について問われると「私は噂に応える責務はないし、それは今の私にとって考えなくてはならないテーマではない」と、続投に関する明言を避け、むしろその憶測がより加熱する事態となっている。