2023/06/03
グラードバッハ、またしても1年でダニエル・ファルケ監督解任。後任候補はセオアネ監督

©️IMAGO/Revierfoto
2022/24シーズン終了から明けたこの1週間、オーバーニューラントやハレシャーとの親善試合を行ったボルシア・メンヒェングラードバッハでは、そこではまだ指揮をとっていたダニエル・ファルケ監督を、わずか1年で解任することが明らかとなった。ローランド・ヴィルクスSDは、「集中的な話し合いを何度か行った結果、ダニエル・ファルケ氏と我々は別々の道を歩むという結論に至ったよ」と説明。「ダニエルと彼のチームが行ってくれた取り組みに感謝の気持ちを伝えたい」と言葉を続けており、ファルケ監督のほかエドモンド・リーマー氏、クリストファー・ジョン氏、クリス・ドモガッラ氏もクラブを後にする。
ボルシア・ドルトムントII、そしてノリッジ・シティで監督を務めた経験をもつ同氏は、その後にクラスノダールを経て、グラードバッハにてブンデスリーガ初仕事に臨んだものの、2025年までの契約を全うする事なく、わずか1年で退陣。これはグラードバッハにとって、前年度のアディ・ヒュッター監督に続く短期政権となってしまった。ただ年明けから19試合で勝ち点21、まるで降格するクラブのような低調さで気迫もなくクラブ内の雰囲気も悪く、それはヒュッター監督時代に類似するものだったともいえるだろう。
確かにバイエルン戦やドルトムント戦、ライプツィヒ戦と上位3クラブから勝利を得て、さらに宿敵ケルンを相手にしても5−2と快勝をおさめるなど、いいところをみせてはいたのだが、その一方でドイツ杯2回戦では2部ダルムシュタットの前に敗戦。リーグ戦もヒュッター監督時代と同様10位で欧州の舞台を逃しており、勝ち点43は2010/11シーズン以来最悪の成績である。
なおまだ後任については決まってはいないのだが、候補としては下部チームを率いるオイゲン・ポランスキ監督の昇格、先日フランクフルトを解任されたオリヴァー・グラスナー監督、シーズン途中に解任されたラルフ・ハーゼンヒュットル(サウサンプトン)やジェラルド・セオアネ(レヴァークーゼン)らが浮上。キッカーが得た情報によれば、ヒュッター監督招聘時にも候補になっていたスイス人指揮官が最有力候補となっているようだ。