2019/01/25
浅野・原口の指揮官、進退問題での上層部の対応に「話して欲しかった」

分厚い暗雲が立ち込めている、ここハノーファー。アンドレ・ブライテンライター監督は確かに、会長やマネージャーからの支持を取り付けはしたものの、それは決して強固なものとはいえないものだった。指揮官は進退問題に揺れるなかで、マネージャーのホルスト・ヘルト氏、そしてマルティンキント会長への不信感を募らせている。
「新たな刺激をもたらせるかもしれない、チームに異なることを求め、他のトレーニングを行ってみてはどうか。そういった事に思いを巡らせることは、至って普通のことだとは思う。ただそれと同時に失望を感じているのは、このことについて私には知らされてはいなかったということだ。私はこれまでずっと、非常に信頼関係の強いものだと思ってきていた。オープンに話して欲しかったよ、もし残留のためにチームに新たな刺激をもたらしたいという気持ちであれば、それは私も理解できる人間なのだから。」
一方でヘルト氏は「彼を傷つける気持ちはなかった。ただアンドレ自身がそう感じてしまったのであれば、その気持ちを私は受け入れるしかないし、リスペクトする。アンドレがこのことを批判するのであれば、それは受け入れなくてはならないものだろう」とコメント。
監督人事問題に揺れているなかで、月曜日に行われた新年の挨拶では、ブライテンライター監督はキント会長とは握手を交わしてはいるものの、細かな話し合いについてはどうやら特に行われてはいないようだ。
「18試合が経過して勝ち点はわずか11。これはあまりに物足りないものであり、私はそこで責任ある立場だ。そして信頼という点で言うならば、このことははっきりと申し上げたい。1部に残れる状況にあるかどうかは別の話として、以前ならば遥か昔に解任されていただろう、恐らくはみなさんも思っているだろうが。それが私とキント会長との大きさの証だ。改善を期待されているのだろう」と指揮官。
だがその気持ちをもってしても、ハノーファーから続投への太鼓判を得られることはない。ヘルト氏は「ブライテンライター監督も強調しているように、今は非常に厳しい状況にある。将来のことについて明言できるような状態ではない。」との考えを示した。
そして土曜日には、首位ボルシア・ドルトムントとのアウェイ戦が控えており、この試合がブライテンライター監督にとって進退をかけた戦いとなるかもしれない。「もしもそうなるなら、それはあまりにもフェアではない試合ではないかな。ドルトムントが相手なんてね」とブライテンライター監督。
「ただ舞台としては最高だ。8万人の観衆が素晴らしい雰囲気を醸しだし、ハノーファーからは五千人近くが応援にかけつけてくれることだろう。それは敵地で成功をおさめるための何よりもの起爆剤量だ」と言葉を続け、「確かにブレーメン戦では精彩を欠き、さして希望を見出せないかもしれないが、それでも私は選手たちを信頼している。今週はいい雰囲気だったし、集中して取り組んでいた。選手たちは意欲的に毎試合臨んでいるし、ミッション・イン・ポッシブルの中でサプライズを演じるかもしれないよ」と意気込みをみせた。