2023/03/22

不振のハノーファー、ダービー敗戦でファン激怒。ライトル監督らが沈静化する事態に

©︎picture alliance/dpa

 年明けから不穏な空気が流れていた、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクとハノーファー96における、ニーダーザクセン州ダービー。先月にはハイデンハイム戦直前に何者かがブラウンシュヴァイクのピッチに侵入、ハノーファーのロゴマークをセンターサークルいっぱいに描く行為をみせ、さらに先日にはブラウンシュヴァイク2選手に対する脅迫行為にまで発展。そして迎えた週末の試合では、開始直後から発火装置が使用され主審から一時試合中断が宣告される事態にまで陥った。

 ただ連邦警察によれば今回のダービーにおける最終報告書の中で、「試合会場への移動には何も問題はなく、帰路も警察の警護のもとで穏やかに滞りなく進んだ」ことが伝えられたが、しかしながら試合終了間際にブラウンシュヴァイクに決勝弾を許し敗戦すると、アウェイ戦にかけつけたハノーファーファンたちが観客席で大暴れを展開。横断幕を燃やしたりピッチに投棄を行うなど怒りを爆発させることに。

 それはハノーファーの本拠地に戻ってきた選手たちにもぶつけられており、地元紙ハノーファー・アルゲマイネ紙によれば、火器類を使用した暴動を前に、警察が放水などで対応を余儀なくされ、さらに選手やライトル監督、マンSDらが事態の沈静化のために自ら話し合いに応じ、ようやく状況が落ち着いたという。

マンSD「監督の進退問題はない」

 クラブ公式にてライトル監督は、改めて「ブラウンシュヴァイク戦での敗北は重い」と理解を示し、9試合未勝利という「今のハノーファーがみせているパフォーマンスに対する批判は正しい。」とコメント。ただマンSDによれば「監督の進退問題は議題にはあがっていない」とのことで、「これからこのチームで安定化をはかり、そして成功へと軌道修正していくために分析し、解決策を話し合って決断していきたい。それが我々の仕事だ」と語った。

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