2023/04/28

ハノーファー、年明けから極度の不審も、ライトル監督続投へ

©︎IMAGO/Eibner

 最近12試合でわずか2勝、年明けからの勝ち点はわずか9。ブンデス昇格を目指していたハノーファーにとって、2023年はまさに混沌としたシーズンとなっており、先週シュテファン・ライトル監督は「いまここで私が指揮を取れているということ自体、当たり前のことではないんだ」と危機感を募らせる発言を行っていた。歩んでいるこの道への「確信」はあっても、「最終的には結果がものをいう」世界であり、それは上記のように決して満足のできるものではない。それでもマルティン・キント代表は「ライトル監督もマンSDも、来季もハノーファーで仕事をつづける」と、地元紙ノイエ・プレッセに対して語った。

マンSDもハノーファーの継続性を支持

 昨夏にフュルトから2025年までの契約で迎えいれた指揮官は、前半戦ではブンデスリーガ昇格争いに加わり5位で折り返していたものの、「いまや降格圏内にまで落ちかねない」という状況にまで転落。ただ前節のビーレフェルト戦での勝利により、2部残留に向けては大きな前進を遂げた。「ライトル監督は苦境にあっても制御を失わず安定していた。ここから得るものもあるだろう」とキント氏。マーカス・マンSDもこの継続を歓迎しており、さらにAユースのダーク・ロトナー監督や、セカンドチームのダニエル・シュテンデル監督らも来季も続投する見込みで、「彼らはユースで本当によくやってくれているし、ライトル監督にとって土台となる存在だ」と述べている。

マンSDもハノーファーの継続性を支持

 その一方でビーレフェルト戦で退場処分を受けていた、ヤニク・リューアスに2試合の出場停止処分が下された。この試合の後半85分に相手選手ベロと対峙した際のラフプレーが、VARの結果で警告から退場に変わっており、ドイツサッカー連盟スポーツ裁判所は改めて、このプレーを検証した結果「スポーツマンシップに反する行為」として、2試合の出場停止処分を科す判断を下している。そのため同選手は今週土曜のニュルンベルク戦、そして1週間後のカールスルーエ戦で欠場することになった。

バウム取締役「無料に価値はない」

 先日にはブンデス2部フォルトゥナ・デュっセルドルフが、ホーム戦での入場料を無料にする計画があることを発表し話題となったが、このことについてハノーファーのグレゴール・バウム取締役は「活動自体はいいことだと思うよ。ただ何もかからないということは、何も価値がないことだと思う。例えば映画やイベントなどがずっと無料になることが、いいことだとは個人的には思えないがね」との持論を展開。ライトル監督は「我々としては満員の観客の前でプレーしたいと思うもの。そこでのチケット代については我々の領分ではない」と語っている。

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