2023/03/12

ベルリン出身コヴァチ監督「私はウニオナーではなく、ヘルターナー」

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 ほんの少しまえまではバイエルン・ミュンヘンと勝ち点差で並び首位争いを展開してきた、1.FCウニオン・ベルリン。だがここのところは1.FCケルン戦で0−0、バイエルン戦で0−3、そしてFCシャルケ04戦では0−0と、3試合連続で未勝利となっており、それでもボルシア・ドルトムントに次ぐ3位をキープしてはいるが、ここでの対戦はむしろVfLヴォルフスブルクの視点からは好都合ではないか?金曜午後にこのことについて問われたニコ・コヴァチ監督は、「妙な安心感などもつべきではない。彼らは素晴らしい旅路を歩んできたことに変わりはないのだ」と強調。2019年にはまだブンデス2部にいたウニオンは、いまや連続して欧州の舞台に立ちさらにチャンピオンズリーグ出場をも視野に入れているのである。

 ベルリン出身のコヴァチ監督にとっても、その飛躍は注目に値するものであろう。ただ確かに欧州5大リーグにおいて地位域密着型のクラブとして「唯一無二」の成功をおさめる一方で、コヴァチ監督はむしろヘルタ・ベルリンとのつながりを強く感じていることも明らかにした。1991年にヘルタ・ゼーレンドルフから、1996年にバイヤー・レヴァークーゼンへと渡り、そして2003年からはヘルタ・ベルリンで3年間プレーした同氏にとっては、むしろ「ウニオナーというより、ヘルターナーだ」と断言するのは当然のことであろう。だからこそベルリーナーではあるが、同じ都市のライバルという観点からここで打撃を与えることは喜びなのかもしれない。そしてその勝利はヴォルフスブルクにとっても、まだ欧州の道を見続けるためには是が非でも手にしたいものだ。

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