2023/05/16
ヘルタのダルダイ監督、金満気質の前体制のチームづくりを批判

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日曜日に行われたヘルタ・ベルリンの総会の席にて、今冬よりアカデミーとライセンス部門のディレクターを務めるアンドレアス “ゼッケ “ノイエンドルフ氏は、現在のヘルタのチーム編成について「若手選手以外が全員が売りに出させている状態だ」と述べ、「これまで5度の移籍期間を経てチームづくりを行うチャンスがあったというのに、今のチームには満足などできず、ここ数年でまったくチームとしての向上がみられていない」と、前体制におけるチーム作りを批判。またそれを率いたフレディ・ボビッチ氏より2021年11月に解任を通告され、そして退任後に先日復帰したパル・ダルダイ監督も、今のチームが抱える「もっとよくなりたいという意思」の欠如の問題を指摘する。
たとえば自身が監督を務めた最初の任期期間(2015年2月から2019年6月)では、ヘルタはミッチェル・ヴァイザー、ニクラス・シュターク、バレンティーノ・ラザロ、ダヴィー・ゼルケなど、「伸び代を持った選手たち」を常に獲得していた。だが「ここ数年にみられる外部からの補強では、伸び代の可能性という点ではまったくみられず、しかもいくつかはそもそもヘルタにはそんな余裕もないような非常に高価な買い物であった」と説明。「このチームにはライフスタイルや車など派手なファッションで満足する選手は不要だ。意思とメンタリティ、喰らいつく意思をもった選手こそが求められる」と語る。
まさに「メンタリティ」の問題や「運動量の不足」が、後のないはずの週末のケルン戦にてヘルタの選手たちがみせていたものであり、「ケルンはスピードに乗るともう我々は圧倒されてしまっていた。カウンターにも30m以上のスプリントにも、ついていくことができていない。1ヶ月前とそのメンタリティは何ら変わりがないものだよ。彼らは本来はプロでありそれ相応の対価だって手にしているというのに」守備など「まったくなにもしようとしていない」とコメント。「それでうまくいくはずがないし、こんな状況でこんな話をすること自体が異常なのだ。ただそれを変えることができれば、まだ我々には状況を変化させる可能性は残されている」と言葉を続けた。
攻守で不安を抱えるボーフムとの下位決戦
そんな週末に控えるVfLボーフムとの下位決戦に向けて、月曜日から練習を再開したヘルタ・ベルリンだが、週末の試合でゼルケとの空中戦で軽度の脳震盪を抱えたフィリプ・ウレモヴィッチ、さらに肋骨の打撲に苦しむマーク=オリヴァー・ケンプについても、出場が危惧された状況ん置かれているという。さらにそのウレモヴィッチと交代でその試合では起用されていたアグスティン・ロヘルは、個人的な事情のために練習参加を見合わせ、またマルトン・ダルダイもふくらはぎの問題により週明けの練習参加を見合わせているところ。加えてMFトルガ・シゲルチも不在となった。オフェンス陣においても
ウィルフリード・カンガが筋肉系の問題に悩まされ、年明けから最も頼れるイェシク・エンガンカムは出場停止となっている。