2023/05/21

ヘルタ2部降格、悲嘆に暮れるボアテング、今後を見据えるダルダイ監督

©︎IMAGO/Matthias Koch

 土曜午後に行われたVfLボーフム戦にて、試合終了間際に同点弾を喫したことにより、ブンデス残留の一縷の望みも断ち切られた、ヘルタ・ベルリン。試合後、パル・ダルダイ監督は「今日の試合だけで降格したというわけではないし、実際にいい戦い振りをみせていた。試合を決定づけるチャンスはあったし、ビッグチャンスも5・6度はあった。自らを恥じる必要はない」と胸を張り、そして未来に向けて「サッカーとは素晴らしい世界。ユースにも若くいい選手がたくさんいるし、このまま2部で戦いたいという選手も少なくない」とコメント。ただ自身については「そもそも夏まで私が指揮をとり、そしてまたアカデミーに戻るという話だったから。まずは分析をしないといけないし、そこで私の意見も言う。確かなことは来季も私はヘルタにいるが、ただ役割についてはまだわからないということだよ」と述べるにとどまっている。

 その一方で、ヘルタ・ベルリンとしておそらく最後の試合となってしまったであろう、ケヴィン=プリンス・ボアテングは感情的な様子で、「まだ実感がわかない。とにかく、ただ、悲しさだけが募る」と吐露。そしてベルリン出身の36歳は「このクラブを愛しているし、前途洋々ではないことを知った上で、ここに戻ってきた。いまはまたいろいろ考えないと。2部に落ちてもさらにクラブをよくしていくためには」と言葉を続けた。「ここのファンの皆さんは、ときに僕たちが悪いパフォーマンスをみせたとしてもそれせも信じられないほどの声援を送ってくれた。僕もヘルタのファンの1人として心折れているし、その悲しみは理解できるよ。これから僕たちは全てのことに疑問の目を向け、そして2年後には再びブンデスでプレーする、それを目標として取り組んでいかないといけないよ」

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