2023/07/20
ヘルタ・ベルリン史上最高額のトゥサールが、ウニオン・ベルリンに移籍

©︎IMAGO/Matthias Koch
既報通りリュカ・トゥサールがヘルタ・ベルリンから、同じ都市のライバルである1.FCウニオン・ベルリンに加入することが発表された。26歳のフランス人MFの獲得には移籍金として、300〜400万ユーロが基本金になったとみられており、2020年にオリンピック・リヨン時代に出場して以来となる、チャンピオンズリーグの舞台も控えているところ。
「ここ数年のウニオンが歩みつづけ手にしてきた成功の数々は目を見張るものがあり、これから迎える新たな挑戦を心待ちにしているところだよ。クラブに早く馴染んでウニオンの成功に貢献していきたい」と同選手はコメント。なお3年前にヘルタ史上最高額となる2500万ユーロで加入していた元フランスU21代表主将は、これまで文デス通算96試合に出場して9得点、5アシストをマークしてきた経験をもつ。
その数字からもいかにヘルタにとって大きな損失であるかがはかりしれるものだが、ヴェーバーSDは「リュカは常にこのクラブのために身を粉にして戦い続けてくれた選手だ。だからこそ我々としては彼の希望に沿うことにしたのだお。今後の彼の多幸を祈っている」とコメント。ただブンデス2部降格を喫した今、財政的にみてトゥサールの保持はあまり現実的なオプションではなかったこともまた確かだ。
むしろトゥサールの後任候補としてSSCナポリのディエゴ・デメが浮上しており、またドディ・ルケバキオを売却してセルダー・ドゥルスンの獲得を模索しているところ。その所属先であるベシクタシュがルケバキオ獲得に興味をもっているようで、ただ最初のオファーにはヘルタ側は断りをみせている模様。
その一方でウニオンにとってはこの夏の移籍市場では、スパルタク・モスクワからシャルケへのレンタルを経て獲得した、アレックス・クラールに次ぐ、ブンデスリーガでの経験値をもった新戦力を迎え入れており、そのほかFCコペンハーゲンからミケル・カウフマン、リーズ・ユナイテッドからブレンデン・アーロンソン、そしてチェルシーからダトロ・フォファナら攻撃陣の補強にも成功した。
ただこの移籍に伴い2022年夏にVfLボーフムから1.FCウニオン・ベルリンに移籍したばかりのミロシュ・パントヴィッチはまもなく移籍の流れとなっている。リーグ戦13試合の出場のすべてで途中出場となるなどバックアップに甘んじた27歳のセルビア人には、kickerの情報によるとすでにいくつかの問い合わせがクラブへと届いているようだ。
Erste Worte von Lucas 📢 pic.twitter.com/T0vZD1Kt6R
— 1. FC Union Berlin (@fcunion) July 19, 2023