マインツとホッフェンハイム、アントン・シュタッハ巡る移籍交渉は破談に

©︎IMAGO/Beautiful Sports

　今週に行われた１．ＦＳＶマインツ０５のトレーニングでは、まったく姿をみせなかったアントン・シュタッハだが、これは決して移籍を強行するためのボイコットではなく「つま先に打撲を抱えたために、ここ数日は個別に調整していく必要があった」と、スウェンソン監督は説明。ただいずれにしてもブレーメン戦に向けた遠征メンバーに加わるかは不透明となったままだ。特にシュタッハに対してはＴＳＧホッフェンハイムからの関心が寄せられており、「私はとくに選手自身とは直接話はしていないよ」と指揮官。「そこはあまり脚を踏み入れるべきではないし、集中していけるように努めていく。私にできることにね」と言葉を続けている。

　ただこの会見後にクリスチャン・ハイデル取締役からは、「我々は既存の戦力でシーズンに臨む」宣言が飛び出しており、ホッフェンハイムとの移籍交渉は頓挫したという。「現時点では、そうだね」と同氏は強調。ドイツ代表経験２試合をもつＭＦをめぐる駆け引きの一環？どうやら両クラブは１日半にわたって交渉を続けたものの、合意までには大きな開きがみられていたようだ。そのためホッフェンハイムがよほどの譲歩を見せない限りは、最終日となる金曜日に獲得発表という流れにはならないだろう。またマインツとしても残留となった場合、同選手をボランチとみる指揮官とより攻撃的にみる選手側の意見の相違が移籍希望につながった点をいかに解消していくかが課題だ。

ホッフェンハイム、アスラニをウィーンにレンタル

　その一方でTSGホッフェンハイムはフィスニク・アスラニを、オーストリア１部のオーストリア・ウィーンにレンタルしたことを発表した。21歳のストライカーは2021年にプロデビューを果たすも、これまでブンデスリーガでの出場は10試合で、ほとんどのプレータイムをリザーブチームで過ごしていたことから、これからはより高いレベルでの実践経験を積むことが期待されているところ。