2022/10/03

インドネシアで悲劇:サッカーの試合後、少なくとも174人が死亡。

©️AFP via Getty Images

 インドネシアで惨劇が発生してしまった。東ジャワ州でのサッカーの試合後に集団パニックが発生。当局によるとこれまでに少なくとも174人が死亡したという。これは同地域の副知事であるエミール・ダーダック氏が、日曜日に「Kompas TV」に対して死者数を確認したものであり、また州警察のニコ・アフィンタ長官が即席の記者会見で明かしたところではカンジュルハン・スタジアムのピッチでは34人が死亡、その他はすべて病院で死亡したという。なお死者の中には警察官も含まれており、さらに180人が負傷したようだ。

 同国1部アレマFC対ペルセバヤFC戦の試合終了直後に暴動が発生。アレマが2-3で敗れた後に数千人の観客がピッチに押し寄せ、アフィンタ長官によると警察は暴徒化したファンを鎮圧するために催涙ガスを使用。ただし暴動の原因については何も語らなかった。また警察当局によるとほとんどの人が窒息死で、また暴動の過程でパトカーを中心に13台の車両も被害を受けた。マランの地元警察署長であるフェルリ・ヒダヤット氏によると、スタジアムには延べ4万2千人が来場。また主催者が騒動を避けるためにペルセバヤのファンのスタジアム入りを禁止していたため、その場にいたのは全員アレマのファンだったようだ。

 これを受けインドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、同国サッカー協会に対しすべての試合の中止を要請。結果1週間の全試合出場停止とアレマFCの今季ホーム戦開催禁止いう対応がとられており、また調査チームを立ち上げ、「カンジュルハン・スタジアムでのアレマサポーターの行為に遺憾の意を表明するとともに、犠牲者の遺族と事件に関わったすべての人々にお悔やみを申し上げる」とイリアワン会長は述べ、さらに事件解決に向けて捜査当局が全面的にサポートすることを確約した。「この悲劇を深く反省し、これがこの国での最後のサッカーの悲劇となることを願っている」
 
 アレマFCのハリス会長は「アレマFCはカンジュルハンの事件に対して深い哀悼の意を表し、クラブ経営陣は死者と負傷者の両方に対応する責任も負っている」として、「危機管理センター」と「被害者情報センター」を設置と共に、このおぞましい事件に対する「徹底的な調査」を行うことも発表。また人権団体「アムネスティ・インターナショナル」のウスマン・ハミッド氏は「このような悲痛な悲劇は二度と起こしてはならない」との声明を述べ、警察の行為に対する調査を提唱している。

インターナショナル インターナショナルの最新ニュース