2022/12/19

W杯決勝:リオネル・メッシが2つの歴史的偉業を達成

©️IMAGO/SNA

 日曜夕方より行われたフランス代表とのワールドカップ決勝の舞台において、アルゼンチン代表主将リオネル・メッシが、あるワールドカップを達成することは時間の問題のみとなっていた。それはドイツ代表ローター・マテウス氏が保持していたワールドカップ最多出場記録を交わし単独首位となる26試合目の出場。だがこの日のメッシは、それだけにとどまるものではなかった。この日の先制ゴールとなるPKを決めたことにより、メッシはワールドカップ史上初めてグループステージ、ベスト16、ベスト8、ベスト4、そして決勝と、全てのステージで得点を決めた選手にもなったのである。ちなみにそのグループステージにおいても初戦のサウジ戦と続くメキシコ戦でも得点を決めており、最終的に今大会で無得点に終わったのはポーランド代表戦のみだった。
 
 ちなみにこの日のゴールによりメッシは、35歳と177日でワールドカップ決勝にてゴールネットを揺らした、史上2番目の年上の選手となっており、最年長は1958年にブラジル戦で得点を決めた、スウェーデン代表のニルス・リードホルム(35歳と264日)。加えてメッシは1966年にデータ収集を始めて以来、ワールドカップで最も多くの得点に直接絡んだ選手となっており、今大会の最終成績は13得点8アシスト。その中でメッシはアルゼンチン代表最多得点記録を98とし、大会通算得点記録ではミロスラフ・クローゼ(16:ドイツ)、ロナウド(15:ブラジル)、ゲルト・ミュラー(14:ドイツ)に続く、4位。ただ何よりもこの日にメッシが手にした最大の成果は、ワールドカップ優勝に他ならない。「キャリアの終盤に差し掛かったところで、僕はコパ・アメリカに続いてワールドカップも制することができた。全ての子供たちが夢に思い描くもの。幸運にもキャリアの全てで優勝できたんだ」しかもそこではゴールデンボール賞受賞というオマケもついた。

W杯史上4番目の若さ、スカローニ監督

 また今大会の最年少監督という中で優勝監督となったリオネル・スカローニ監督は、およそ半世紀を振り返った時にも最年少での優勝監督となった。それより若かったのは2人のブラジル人、1978年のセサール・ルイス・メノッティ監督(39歳と246日)、1970年のマリオ・ザガロ監督(38歳と316日)、そして1930年にウルグアイ開催大会で開催国として初優勝を飾ったアルベルト・スッピチ監督(31歳と252日)。

 試合後スカローニ監督は「皆、自分たちに何がおこっているのか、まだよく理解さえできていない。ただそれを楽しむときである。ファンのためにも」とコメント。「苦しい時間はあったが、それでも復活してきた。チームはいいリアクションをみせてくれたよ。まさに優勝に相応しい。本当に嬉しいね。今はそれを楽しむ。これは他では決して味わえない経験だ」と喜びをみせ、「私はこの優勝を両親に捧げたい。僕がこのような人生を歩めているのはひとえに両親のおかげ。常に応援し続けてくれた」と涙を浮かべ、感謝の気持ちを伝えた。

マルティネス「夢にも描けなかった決勝」

 PK戦でバイエルンのキングスレイ・コマンのシュートをセーブし、ロスタイムにはフランクフルトのランダル・コロ・ムアニに対して見事なセーブを見せた、今大会最優秀GKに選出されたエミリアーノ・マルティネスも「本当に苦しい試合だった」と認めている。「最終的には優勝を手にすることができて、本当によかった。信じられないような決勝だったよ。こんな事は夢にも描けなかったほどにね」

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