2022/12/21
メッシのW杯決勝2得点目は誤審?単純に言い切れない理由

©️IMAGO/Kyodo News
ワールドカップ決勝の翌日に、フランスメディアではアルゼンチン代表による3点目は、決して認められるべきではなかったことを一斉に報じた。だが実際のところは、それほどまでに単純な問題ではない。確かにFIFA競技規約第3条第8項には、得点の際に部外者がピッチにいることに気づいた場合に、その得点を認めてはらならないとの明記があり、その様子が実際にあのときTVカメラの映像として残されていた。つまりはイレギュラーによるゴールが、最終的にフランス代表の連覇を阻んだということに?得点時に数十メートル離れた場所で一瞬だけ侵入した2人に気づけなかった、審判員団の失態なのか?
それは誰も責めることができないだろう。そして実際にそこがポイントとなると、ドイツサッカー連盟のルッツ・ワグナー氏はkickerに語る。「この判定の根拠となるのは、審判員が実際にその行為をみていたかどうかということにあります。またサッカーという競技の特質もこのルールでは踏まえるべきです。例えば反対側でドリンクボトルを手渡すのに侵入したからといって、それで得点を無効にするのはサッカーの精神に反するものであり、関係者の利益にもならない」と述べており、あくまで「意義と精神」に基づいた判断が必要であることを強調した。「彼らはルールキーパーであって、刑事ではないんですよ」
Selon le règlement, le second but de Messi, dans la prolongation, aurait dû être refusé par l'arbitre de la rencontre, Szymon Marciniak. Des remplaçants argentins étaient, déjà, sur la pelouse avant que le ballon ne dépasse la ligne de but d'Hugo Lloris https://t.co/zR3T2EekCR pic.twitter.com/D8cmoe8xw5
— L'ÉQUIPE (@lequipe) December 19, 2022