2022/12/31

サウジの期待を一身に、ロナウドが巨額の契約でアル・ナスル移籍

©️IMAGO/Bildbyran

 先日フォーブス誌ではリオネル・メッシが、世界で最も稼ぎを手にしたスポーツ選手として紹介されていたものの、もう間も無くしてその立場はかつてのライバルへと明け渡すことになる。マンチェスター・ユナイテッドから退団したクリスチアーノ・ロナウドが、フリートランスファーにて欧州を後にしサウジアラビアのアル・ナスルへと渡ることが正式に発表された。

 メッシとは対照的なワールドカップを過ごした37歳のポルトガル代表は、今冬チャンピオンズリーグの舞台にも別れを告げることとなり、その見返りとしてPR費用を含めた1年あたり2億ユーロほどという莫大な収入をてにする模様。これはカタールやUAEらと共にスポーツを通じた影響力拡大を目指すセンセーショナルなアピールプロジェクトの一環だ。

 ワールドカップとアジアカップを開催するカタール、そしてサウジアラビアでは2029年にアジア冬季競技大会開催に先駆けて2027年大会のアジア杯の開催も落札の見込みとなっており、2030年のワールドカップ開催の可能性についても先日インファンティーノFIFA会長が言及したばかり。ロナウドはこれらのアラブプロジェクトのアンバサダー的な役割が大いに期待されているのだ。

 ちなみにメッシについても「サウジアラビア観光大使」を担っており、母国のワールドカップ優勝にあたって黒いローブを母国のユニフォームの上から纏ったことは、以前より人権問題が指摘される中でのPR活動に苦言が呈されていたことに加え、さらに2030年のワールドカップ招致をめざすという点からも、アルゼンチンのファンの目からみて一層違和感を覚えるものだったことだろう。

 ただロナウドを迎えたアル・ナスルの説明によれば、今回のようなロナウドの獲得は「単なる歴史の1ページだけにとどまるようなものではない。クラブにさらなる成功への刺激を与えるのみならず、この国のリーグ、そして未来の少年少女たちにとって、最高の自分を手にするその刺激にもなるものなのです」とコメント。ちなみにロナウドは2度目となったマンチェスター・ユナイテッドとの時間を、物議を醸すテレビインタビューによって、ようやく軌道に乗ってきたクラブや監督への厳しい批判を展開。冷静な対応を貫いたクラブとは対照的に後味の悪いまま、欧州を後にしアラブでの新たなチャプターを記すことになった。

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