2023/01/28
ロドリゴの活躍はレアルの未来に繋がる?

©️IMAGO/NurPhoto
アトレティコとのマドリードダービーを制した、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、2019年以来となるコパ・デル・レイ4強入りを果たしたものの、試合については「前半ではあれほど酷かったのに、後半ではあれほどまでに良いプレーができるのがわからない」とコメント。確かにリーグ戦では苦戦が続くも、この日は本領を発揮した「アトレティコは非常に良いプレーをみせていた」という部分はあるだろう。「前半は彼らはよくボールを回していたね」また人種差別問題などに揺れたヴィニシウス・ジュニオールが「楽しみにしていたファンの前での試合で、いいプレーを見せてたよ。試合に集中していたし、彼の得点はハードワークが報われた結果だ」と賛辞をおくった。ただこの試合で流れを変える大きな役割を果たしたのは、紛れもなく後半69分より投入されたロドリゴだ。
レアルが抱えるジレンマ
ブラジル代表としてネイマールのバックアッパーとして活躍するボールの魔術師は、レアルでも同様に貴重なバックアップ要員となっており、逆にいえば2019年に加入して以来つづくこのジレンマを22歳となった今こそ、打開するきっかけにしたいところ。「なぜ後半からあれほどまでに良いプレーができたのか」その指揮官の疑問が”ロドリゴ先発”に向けられる可能性はゼロではないはずだ。だが壁はある。そもそもレアルの伝統である4−3−3システムには、ロドリゴが得意とするトップ下が存在しない事。その結果で起用されがちな右ウィングでは、前述のヴィニシウス・ジュニオールが存在すること。果たしてカゼミロ、クロース、モドリッチの中盤が過去のものとなる過程で、システムから中盤を見直すのか。確実に一考の価値はある。だが大きなギャンブルもできるわけではない。