2023/02/07
マンチェスターC、リーグの財務規定違反の疑い

©️IMAGO
トッテナム・ホットスパー戦にて0−1で敗れたその翌日、マンチェスター・シティに残念な知らせが届いた。プレミアリーグがリーグの財務規定違反の疑いで起訴したことが明らかとなっている。内容は2009/10シーズンから2017/18シーズン迄に及ぶものであり、例えば「特に収入について、その財務状況を正確かつ構成に示す情報を提供しなくてはならない」点や、さらにコーチのサラリー(2009/10〜2012/13)、選手のサラリー(2010/11〜2015/16)を開示要求などを遵守していなかった可能性があるという。ちなみにマンチェスター・シティは2013/14シーズンに、UEFAのファイナンシャル・フェアプレーへの抵触、さらには2015/16〜2017/18までリーグの財務規制にも違反。
最後にリーグ側は2018年12月に調査を開始して以来、マンチェスター・シティ側が調査に十分に協力していない点についても批判した。ただその一方でマンチェスター・シティ側には、2020年2月にUEFAから欧州カップ戦2年間の出場停止が言い渡されたことについて、国際スポーツ仲裁裁判所に訴えてこの裁定が覆されたということがある。今回の処分がどのようなものとなるかについては全くみえてはいないが、近年繰り返し不正を否定し続けるマンチェスター・シティでは、今回の告発に「驚き」をみせつつ、委員会による調査を「強く歓迎」するとともに「問題が解決されることを期待している」としている。
ハーランドに批判の声、ウォーカーは擁護
その一方でトッテナム戦での敗戦によりまたしても首位に近づけなかった、マンチェスター・シティ。試合後グアルディオラ監督は辛辣な言葉を避けて「悲しい」と表現し、選手たちのパフォーマンスへの評価も口にしたが、ファンや解説者などからは例えばデ・ブライネの途中投入の是非を問う声など批判も。そして無得点に終わったエルリング・ハーランドについても、ジェイミー・ギャラガー氏は「彼はその能力を最大限に引き出すという点で、誤ったクラブにきたため6割程度の力しか発揮できていない」とコメント。「もともといたのはカウンターアタックの世界で、そこでは彼の類稀なスピードを活かすことができた。それが今、できないのは彼のせいではない」
しかし同僚のカイル・ウォーカーはマンチェスターCの全得点の半分以上となる25得点を決めてきたことについて言及し、「彼の得点で僕らが勝利しても特別なにかいうわけではない。なのに彼が得点できなくて敗戦すれば矢面に立たせるのか?」と反論。これは「監督からの要求の多いユニークなプレーに馴染んでいくためのプロセス。そう簡単にはいかないものなんだ」と言葉をつづけているが、ただそこで今はそのペップのサッカーに翳りがみえていることはタイミングが悪い。果たして3日後のアーセナルとの直接対決ではどういう結果が待っているのか。