2023/02/12

エヴァートンとの大一番迎える、リヴァプールとクロップ監督

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 月曜夜に迎えるエヴァートンFCは、リヴァプールFCにとってはまさに大一番を迎えることになる。プレミアリーグ18位に甘んじるチームが相手となるが、その前のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で0−3と敗戦を喫したばかりの、現在プレミア10位に甘んじるチームとしては「どうしても結果を出さなくてはいけない」と、クロップ監督もいつになく語気を強めているところ。しかもマージーサイドダービーという「特別ない意味をもつ試合」なのだ。

 とりわけチャンピオンズリーグ出場権獲得自体が危ぶまれる状況への声も意識する指揮官は、就任8年目にして迎えた最大の危機にも「全力を尽くす」ことを約束。「勝ち負けに関わらず全ての責任を感じている。ずっとそうだった。確かに今それが如何に大きいものかは想像に難くないだろうがね」と言葉をつづけつつ、ともに7年で後にしたマインツ、ドルトムントと同様の展開になるかについては、マインツはキャリアップのため、ドルトムントは「疲労困憊」していたことが理由であり、そのいずれも今は当てはまらないと「ここに絶対留まる」ことを誓った。「危機的状況は長すぎるかもしれないが、また素晴らしい時期はやってくる」

マージーサイドダービー

 そんな中で55歳のドイツ人指揮官は明るい話題についても提供しており、ジョッタやフィルミノ、アルトゥール、そしてファン・ダイクについては、様々な強度の中で練習へと復帰しており「特にジョッタが1番近いね。メンバー入りはいけるだろう」とコメント。フィルミノは「不明」でアルトゥールは「同様の状態」とのこと。ファン・ダイクは「まだ近くはない」ようだ。

 また今回対戦するエヴァートンでは先日にショーン・ダイチ監督が就任、かつてバーンリーで監督を務めていたころにサッカーに対する考え違いから衝突する場面もあったが、ただ基本的には互いをリスペクトしあう存在同士であり、しかも首位アーセナルから1−0と勝利をおさめた事はあまりにも印象的なことだった。「彼らは実際にそれだけのチャンスを手にしていたし、本当によかったね。コンパクトに構えて、非常にカウンターアタックに長けたチーム。実際にそこから得点を決めている」と評した。

UEFAが謝罪

 そのクロップ監督がCL決勝に戻ったレアル・マドリード戦において、負傷者238人、逮捕者105人を出す自体に発展したことについて、UEFA側からの謝罪文が寄せられている。当時フランスのレ・キップは「大失態」と糾弾していた事態について、外部調査機関の報告書をもとに「自分たちの調査結果と比較し、長期的に決勝戦での手続きをより良いものにしたいと」説明。その上でテオドリディス事務総長は、公式声明の中で「UEFAを代表して、影響を受けたすべての人々に改めて心からのお詫びを申し上げたい」と語った。なおロシアによるウクライナ侵攻に伴い、会場がサンクトペテルブルクからパリに急遽変更されたことが事態を悪化させたとの見方もある。

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