2023/02/15
気迫の欠如?ポッター監督「何もわかっていない」

©︎AFP via Getty Images
例えばこれまでリヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、しばしば不平不満をぶちまける指揮官として報道がなされてきたが、その一方で英国の評論家やタブロイドメディアたちは、グラハム・ポッター監督には逆にあまりに苦言を呈さないと批判を展開。CLドルトムント戦に向けた前哨戦ウェストハム戦にて、終盤にPKを奪われ1−1と痛み分けに終わったことに関し、「これも人生だ」と肩をすくめた指揮官に不満の声があがったのだ。おそらくポッター監督にはクロップ監督やモウリーニョ監督のように、会見の席やテレビの前で怒りをぶちまけることが期待されていたのだろう。VARのせいにしてチェルシーがみせたこの日のパフォーマンスから目を逸らさせるべきだったのかもしれない。
ポッター監督は火曜日の会見の席にて、このことについて反論。「当然ながら私だって苛立ちを覚えるものだ、だって人間なんだから」と述べ、「私はあくまで、自分が正しいと思う行動を選択しているということ。一方で私に怒れといっているメディアは、同時にアマチュアサッカーの審判の問題についても報じているんだ。関連性が見出せていないよ」とメディアに苦言。あくまで自分自身とチーム自身の責任であり、「英国9部からコーチ業をスタートさせて、怒ることなくチェルシーの監督に上り詰められると思うのだろうか。もしそうなら何もわかってはいないということだ」と言葉を続けた。
その一方でこの夏に高額を投じて獲得したムィハイーロ・ムドリクについては、最近マルク・ククレジャとの小競り合いが指摘されており、前述のウェストハム戦で自身とあまりプレーしなかったことに苛立ちを感じている模様。それを揶揄するインスタグラムの投稿にムドリクが「いいね!」をつけていたのだ。ただこれには指揮官は「問題ない」と述べ、一部サポーターから非難を受けるククレジャを擁護。慣れるのに時間がかかるのは「普通のこと」であり、なにより事態の沈静化にむけて水曜夜のボルシア・ドルトムント戦では結果を出したい。ただおそらくは今回については先発が予想されるムドリクを考慮して、ククレジャではなくチルウェルが起用されることだろう。