2023/02/24
ナポリ、フランクフルトに快勝も「油断は最大の敵」

©︎IMAGO/Jan Huebner
水曜夜に敵地で行われたチャンピオンズリーグ16強1stレグ、アイントラハト・フランクフルト戦においてSSCナポリは、「ブンデスのクラブは特にフィジカル面で厄介な相手だということはわかっていたけど、立ち上がりからその辺りで少し苦しんだ」とディ・ロレンツォはコメント。ただ「それから自分たちのクオリティを発揮できるようになって、勝利にふさわしい戦いができたね」と語るように、30分過ぎから足場を固めたナポリは、明らかに試合を優位に推し進め、幸先よく2−0での勝利をおさめた。
とりわけ先制点の場面における、ゲッツェからボールを奪ってからのロボツカ、ロサーノ、オシムヘンという、瞬く間のカウンターアタックは見事なものであり、さらにコロ・ムアニの退場処分で数的優位にも立つと、それから今後は見事なビルドアップからディ・ロレンツォが追加点をマーク。フランクフルトへの次戦の夢を大きく失わせる貴重なゴールを決めている。
スパレッティ監督は「本当に満足しているよ。チームは特徴を活かしたプレーで、時間が経つにつれて試合の主導権を握って行った。それは我々が思い描いていたことであり、確かにさらに得点も重ねられたかもしれないが、でも何もそこで文句をいう必要もない。これでいい」とコメント。そしてまだ勝ち抜けが確定しているわけではないことも強調し、「油断は最大の敵だ。確かにここで我々の力を誇示することはできたが、ただまだ何も決まってはいないのだし、喜びはあっても笑顔を浮かべるわけでもない」と気を引き締めた。
一方で今もっともイタリアで優れたサッカーをナポリが見せていることに、「イタリアのサッカーが良くない」という恩恵があってのことという評価について、「そろそろ、その手の決まり文句は終わらせるときではないかね」とコメント。現在セリエAでは2位に勝ち点差15をつけ独走体制に入っているが、果たしてチャンピオンズリーグの舞台でもタイトル獲得を思い描けるだろうか?「それはわからない」とロサーノ。「一歩一歩前進」を強調したが、ただその可能性を否定することもなかった。
イタリア勢、CL・EL・ELCで躍進
イタリアは今シーズン、欧州5大リーグにおいてプレミアリーグに次ぐ、2番目の移籍金額(およそ8億ユーロ)を計上しており、そしてチャンピオンズリーグでは16強1stレグを参加3クラブ全てが制し、ヨーロッパリーグとヨーロッパカンファレンスリーグではでは参加全2クラブがそれぞれ16強進出を果たした。欧州レベルで7クラブもイタリアから16強入りを輩出するのは、1990/91シーズンの8クラブ以来のこと。