2023/02/23

元欧州クラブ協会会長のルメニゲ氏、プレミアの移籍市場の動きを批判

©︎Getty Images

 2020/21シーズンをもってバイエルン・ミュンヘンの代表取締役を退き、またかつて長年にわたり欧州クラブ協会の会長も務めていたカール=ハインツ・ルメニゲ氏は、先日閉幕した今年の冬季移籍市場におけるプレミア勢の動きについて、伊紙コリエ・デロ・スポルトに対して「もはや抑えがきかなくなっている」との批判を展開した。「イングランドでは天文学的な金銭を、決して知的とはいえない非合理的なやりかたで浪費している」

 例えば今冬にムィハーイロ・ムドリクはじめ3億ユーロ(1年で6億ユーロ以上)という、欧州5大リーグ1つ分に相当するお金を投じたチェルシーFCについては、「他の国では財政難などの問題に揺れながらそれでも、しっかりとタイトル獲得に繋げている。つまりプレミアでは奇妙なことが起こっているのだよ。あれほどまでの金銭を投じながら、彼らは今10位に甘んじているのだ。これはいくらなんでも不条理というほかないね」とコメント。「市場のグローバル化が生み出されたことにより、考えられないような格差が発生してしまったのだ」と言葉を続ける。

 さらに話題はスーパーリーグ構想にも及び、「流動性という点で大きな問題を抱える3クラブから、このアイデアが出されたことは決して偶然ではない。彼らは早期に巨額の収益を手にすることに賭けていたのだから」とルメニゲ氏。

 審判に関するバルサの汚職疑惑には「笑っちゃったけど、驚かないね。スペインでプレーするたびに不思議な気持ちに駆られていたから」と述べ、またアニエリ会長やネドベド副会長らのスキャンダルに揺れるユベントスには「ユベントスがした事には眼を疑う」とのこと。なおレアルが先日に優勝を果たし、2025年から新たに32クラブで行われるクラブW杯については、時代遅れのフォーマットだとし「何ら目的もない、役に立たない決勝戦を生み出している」と語った。

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