2023/02/28

フランスの「歴史的1日」:ル・グラエ連盟会長が辞任、女子代表ディアクル監督も退任か

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 フランスにて行われた連盟の会合において、見込まれていた通りの結論が導き出された。ノエル・ル・グラエ会長が改めて辞任となり、さらに女子代表のコリーヌ・ディアクル監督もこれに追随する可能性がある。

 火曜日にフランスサッカー界へ1つの激震が走ることになったのだが、これは当初より見込まれていたものだった。むしろ今回のことは一部より歓迎さえ受けているものであり、待望されていた結論であったともいえるだろう。ノエル・ル・グラエ会長の辞任が改めて明らかとなっている。オリンピック・リヨンのジャン=ミシェル・オーラス会長はこれに先駆け、「歴史的な会合」となることを仏紙レ・キップに対して予見。セクハラ問題やジネディーヌ・ジダン氏への失言など、いまやフランスサッカー界で『ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)』となっていた、ル・グラエ会長の辞任という結果はむしろ必然的なものであった。なお後任は6月30日までに確定する見通しで、それまではフィリップ・ディアロ前副会長が暫定的に務めていく。 

 またこれまでフランスサッカー界に不安を与えていたのは、ル・グラエ会長だけではない。女子代表のコリーヌ・ディアクル監督についても、こちらについてはその指導法によって批判を浴びており、もう間も無くして結論が導きだされるかもしれない。主将のウェンディ・レナールは「もう既存のシステムを支持することはできない」と述べ、ともにW杯5ヶ月前に代表から身を引いたアタッカーのカディディアトゥ・ディアニ、マリー・アントワネット・カトトらの動きは、その抗議の表れとみられているところ。オーラス会長は「悲しいことだが、自分たちの健全性を取り戻すためには必要な日」とし、「連盟として世界を代表するフランス人選手たちからのメッセージを無視することはできないだろう」と強調。ただ代表監督の辞任が三人の代表復帰につながるかはわからない。

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