2023/03/23
2023/03/01
リヴァプール:大成功のシーズンも、財政面でのプラスは僅か

©︎IMAGO/PA Images
リーグカップとFA杯を制し、さらにチャンピオンズリーグ決勝への進出を果たした上、プレミアリーグでも最後までタイトル争いを展開するなど、2021/22シーズンはリヴァプールFCにとって考えうる63試合全てで戦いつづけた、成功のシーズンとなった。だがそれほど強烈なインパクトを残した競技面とは対照的に、財政面でのプラスは思いのほか僅かなプラスにとどまっている。
火曜日にクラブ側より発表された売上高は、コロナ禍の終息も相まって1億2200万ユーロ増となる、6億7700万ユーロ(マッチデーにおける収入だけで9500万ユーロ、ユニフォームの売り上げは過去最高)へと急上昇を果たしたものの、その一方でスター選手たちとの契約延長や、イブラヒマ・コナーテやルイス・ディアスなどに投じた高額な移籍金額、さらにアンフィールドにおけるスタジアムの運営費の増加などで、出費は7900万ユーロ増となって6億2100万ユーロに。
それでもアンディ・ヒューズCFOは、クラブの財務状況について「持続可能であることに変わりはない」と強調。「サッカークラブの運営コストというものは上昇し続けています。しかしながら我々は大規模な投資を行ってクラブを発展させ、既存や新規の選手の確保に努め、さらにアンフィールドの改築という姿勢についても決して崩していない」と述べ、むしろ今季はCL出場権獲得が危うい競技面を踏まえ「今、大切なことはピッチの内外で、今季をいい形で乗り切ることです」と言葉を続けた。