2023/03/12

クロップ監督「フィルミノは良い終わり方をしたいと話していた」

©︎IMAGO/PA Images

 リヴァプールFCで8年に渡り指揮をとってきたユルゲン・クロップ監督は、おそらく通常の監督よりも多くの権限を持ち合わせていることだろう。そのことは想像に難くはないのだが、それでもロベルト・フィルミノの退団を食い止めるまでには至らなかったようだ。

 同じ2015年にブンデスリーガから、こちらはTSGホッフェンハイムより加入したブラジル代表は、クロップ監督とともにリヴァプール残留を願っていたものの、「驚いたよ」とクロップ監督。むしろ最終的にはこの夏に契約満了に伴い退団することが明らかになっており、「決断は当然尊重する」と言葉を続けた。

 疲れ知らずのパフォーマンスでリヴァプールファンの心を掴んだ同選手ではあるのだが、しかしながら昨夏のサディオ・マネのバイエルン移籍などでもみてとれるように、すでに攻撃陣の世代交代の波は本格化しているところであり、直近ではモハメド・サラーがマンU戦にて2得点をあげたものの、ダーウィンやコーディ・ガクポといった昨夏・今冬の新戦力が力をみせつけての歴史的大勝劇(7−0)を演じたばかり。

 それでもそのドラマの最後を締め括ったのは、今シーズン限りで別れを告げることが明らかとなったフィルミノ自身であり、「彼はこの素晴らしい物語を良い形で終わらせたいと言ってくれたんだ」とクロップ監督。「交代で投入された時にファンから受けた歓迎ぶりは凄いものがあったね」と熱弁しつつも、ただ「今も彼は集中を切らしてはいないし、まだ別れの時が訪れたわけではない」ことも併せて強調した。

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