2023/03/15
エデン・アザールがアンチェロッティ監督について言及、指揮官は「率直な意見だ」

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ここまでのシーズンの結果は、まさに散々なものだ。チャンピオンズリーグ3試合で1得点1アシスト、リーグ戦3試合、さらにコパ・デル・レイで1試合のみの出場にとどまっているエデン・アザールは、確かにこれまでのキャリアでも慢性的に負傷に悩まされてきたとはいえ、今季のこの数字はそれだけで説明のつくものではない。なぜならばベンチ入りしたまま試合の終了を迎えた試合数が、実に19試合にも及ぶのである。もはやレアル・マドリードのアンチェロッティ監督の構想から完全に外れているということであり、水曜のCLリヴァプールとの一戦においてもオプションにすら数えられていないのだ。
そんな中でベルギー国営放送RTBFとのおよそ1時間に及ぶインタビューにて、同選手はクラブにおける自身の苦しい立場について告白。特にアンチェロッティ監督との関係について「互いにリスペクトしあっている」とはしつつも、「僕らが互いに意見交換をしているとまではいえないけどね」と付け加えた。「ただ仮に明日の試合で僕を起用しなかったとしても、アンチェロッティ監督のような人物には常に敬意を払わなくてはならないもの。これまでサッカー界においてどれほど彼が結果を残してきたか。それを目にしただけでも、まさに非の打ち所がないものがあるよ」
そして「チームの中にはいいプレーをしている選手もいるのだから、僕としてはこの状況を打開するために努力するしかない。レアルにいたいし、それはこれまでにも強調してきたこと。ただ来年も僕にチャンスが与えられるかどうかはわからないけどね」と言葉を続けており、一方で火曜日の会見にてこのことを問われたアンチェロッティ監督は、「率直な意見だと思うよ、実際に我々はあまり話をしていない」とコメント。「彼がプレーしないというのは、そこに大きな定位置争いがあるためだ。彼のポジションではジュニオール・ヴィニシウスという、非常に優れた選手がいるからね」と強調しつつ、そして来季のチャンスについては「来シーズン、私はクラブが与えてくれた戦力と共に戦う」とのみ返答している。