2023/03/18

リヴァプール戦での金星が阻んだ、ブルックスの1年半ぶりの復帰劇

©︎IMAGO/Colorsport

 先週行われたリーグ戦では、リヴァプールFCを相手に1−0で勝利を収めた、ボーンマス。だがサポーターたちの声援は得点したフィリップ・ビリングでもなく、ベンチに座り続けていたある選手へと試合を通じて向けられていた。2021年10月に悪性のリンパ腫と診断されていた、デイヴィッド・ブルックスである。それから528日ぶりに公式戦のメンバーへと名を連ねた25歳について、ゲイリー・オニール監督は「彼にとって本当に特別な瞬間。そしてそれを彼に伝えられたことは私にとっても本当に特別な役目であった」とコメント。

 病気の克服が伝えられた昨夏にはボーンマスもプレミアリーグ昇格を果たし、意気揚々とシーズンの開幕を迎えたその矢先、今度はブルックスはセカンドチームでの練習試合序盤にハムストリングを負傷することになる。それから再びリハビリの日々を過ごした同選手だったのだが、最終的に今回のリヴァプール戦でのメンバー入りを後押ししたのは、練習中に決めたゴールにあったことを指揮官は明かした。「これは何としてでも試合に入れないとと思ったね」

 そして実際に試合で起用することも考えていたオニール監督だったものの、しかしながらチームの善戦がその思惑を崩してしまう。「まさか試合終盤に入ってむしろ、我々のほうが守りに入らなくてはならなくなるとは思いもしなかったよ」と指揮官。最終的にはサプライズでの勝利という形でこの日の幕をおろすことになったのだが、本日午後4時にはまたブルックスには復帰の機会がまっている。今回の相手はアストン・ヴィラ。再びサポーターたちがブルックスの名前をコールし続けることは想像に難くない。

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