2023/04/08
セリエA:ユベントスに罰金と部分的無観客処分、ルカクには出場停止処分維持

©︎IMAGO/Marco Canoniero
先日行われたユベントス・トリノとインテル・ミラノによるコッパ・イタリア準決勝1stレグでは、ロスタイムに3人もの退場者を出すという事態にまで発展。事の発端はPKの際に、キッカーを務めたインテルのロメル・ルカクに対して猿の鳴き真似をするという人種差別行為による残念なものだった。
これに対してセリエAはユベントスに罰金請求とともに、部分的無観客処分とすることを発表。アリアンツ・スタジアムの南側スタンド下層階が1試合のみ封鎖されることになるという。なおユベントスは4月23日に首位SSCナポリを次回ホーム戦で迎える予定だ。
一方でその人種差別行為に対してユベントスファンに対し挑発的と取れるセレブレーションをみせ、最終的に退場処分を受けていたルカクについては、こういった経緯から処分撤回への希望の声もあったものの、しかしながらイタリアサッカー連盟は1試合の出場停止処分を確認している。
ASローマとラツィオ、サレルニターナにも帳簿改ざん疑惑
イタリアサッカー界においてもまたしてもバランスシートの改ざん問題が広がっている。今回はさらに3クラブがその捜査対象として浮上した。ローマと近郊年ティボリの検察は、選手の移籍に関わる架空の取引によって帳簿を改ざんした疑いがあるとして、ASローマとラツィオ・ローマ、さらにはUSサレルニターナの3クラブを捜査していることが明らかとなった。
木曜日に伝えられたところによればラツィオのロティート会長とオーナーを務めるダン・フリードキン氏、ライアン・フリードキン氏が告発。クラブ側自らの選手を売買する際に、市場価値では高めに評価される傾向にあるためバランスシートを改ざんしやすいという部分があり、前述のユベントスはこれでリーグ戦勝ち点15の没収を受けた。今のところはその事態は免れてはいるものの、それでも水曜日から金融警察の職員によってクラブの事務所から捜査開始、いまもそれは継続中となっている。