2023/04/11

CLの鍵を握るのはルカクの復調。ヴィエリ氏は重用を提言

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 チャンピオンズリーグ準々決勝を前にインテル・ミラノでは、あまりにも膨大な問題が山積みとなった状態だ。決定力不足に苛まれる中で最近6試合で勝利がなく、ついにチャンピオンズリーグ出場圏外となる5位へと陥落。12年ぶりのCL8強への喜びは限られたもので、とりわけルメル・ルカクの不振をクリスチャン・ヴィエリ氏は「ゴール前で彼は仕留めることができていない」と自身のTwitchで懸念する。「ただまるでチャンスさえ無いほうが大きな問題ではあるだろう。インザーギ監督はルカクをフル出場させるべきだよ。1時間程度で交代するなんてナンセンスだ。」

 今回対戦するベンフィカ・リスボンはその一方で、チャンピオンズリーグでは通算23得点とインテルの2倍以上の得点をあげる全体2位のオフェンス力を誇り、インザーギ監督自身も「10試合で負けなし、総得点数の7つは16強だけで挙げている。彼らはスペースの分け方が巧みであり、非常に精力的に走るチームだ。」と警戒。エンツォ・フェルナンデスのチェルシー移籍など下馬評ではインテル優位を見られる中で警戒心を示しつつ、同時にバイエルンやバルサ、ポルトを相手に果敢に攻めた点を振り返って「彼らを恐れるようなことはないよ。タイトにコンパクトに構えて相手を追い詰めていきたい」と意気込む。

 またここのところの不振にも「ここ3試合は内容はよかった。ただ決定力不足で結果には結び付かなかった」とし、「20本放って1得点という批判は当然」としながらも、そこで「今回の重要な戦い」での奮起を選手たちに期待。「食らいついていくアグレッシブさ」でこれを「ビッグチャンス」に変えるよう求めた。とりわけ今回の戦いはシーズン終盤戦での踏ん張りという点においても、インテルにとっては「精神的な意味合い」という部分でも大きな意義をもつ戦いとなりそうだ。

オタメンディ「就任までシュミット監督を知らなかった」

 逆に国内、そして国際舞台においても勢いに乗るのが、ベンフィカ・リスボン。実は就任まではロジャー・シュミット監督のことを知らなかったという、ニコラス・オタメンディは「非常に明確な考えをもった指揮官で、選手たちに大きな自信を与えてくれる存在。トレーニング内容もよく、個性も重視してくれる。それは若いチームにとってとても重要なことなんだ」と述べ、事実CLのみならず国内でも総得点数68と最多を記録、さらに守備面においても16失点と最高の数字を叩き出している。もはや4年ぶりの優勝は目前だ。この勢いでオタメンディも「インテルのとちらが優位ということはない」と明言。国際舞台での飛躍も期している。

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