2023/04/12

ナポリ:内転筋負傷のオシムヘンが、CL8強ACミラン戦を欠場

©︎Getty Images

 これからチャンピオンズリーグ準々決勝を迎えるSSCナポリだが、しかしながらチームトップのストライカーを欠いて臨むことを余儀なくされた。これは水曜日の試合前日に発表されたメンバー表にて確認されたものであり、そこにはヴィクトル・オシムヘンの名前が含まれていない。つまりジュゼッペ・メアッツァで行われる決戦では出場する可能性が皆無ということだ。

 かつてブンデスではヴォルフスブルクに在籍した経験ももつオシムヘンは、今季はここまでセリエA23試合で21得点をマーク、さらにチャンピオンズリーグでも5試合で4得点を記録するなど絶好調のシーズンを過ごしてきたが、ただ内転筋の問題によりリーグ戦のACミラン戦、さらにはレッチェ戦でも不参加となっていた。なお第2戦ではナポリは復帰を期待しているところ。

ピオリ監督「夢見る力を信じて」

 リーグ戦の状況だけでみれば勝ち点差16と「格下」扱いになるACミランだが、ピオリ監督はそれでも「これは別物だ」と強調。下位からの取りこぼしが差となったが、1週間半前にはナポリから敵地で4−0と快勝をおさめた。「これは良い兆候だ。昨年は夢の力でスクテッドを獲得したのだから、夢を見ることはいいことだし、ぜひ準決勝に進みたい」と指揮官。

 副主将のテオは「CL優勝も?もちろん可能だ」と自信をのぞかせつつも、それでもすぐに現実に視線を戻して「でも、今たいせつなことは、明日の試合で自分たちができることをするということだ」と意気込みをみせた。

アンチェロッティ監督、ミランに「決勝で会おう」

 そんなACミランに「決勝で会おう」とエールを送るのが、「元同僚で、元主将で、ファンタスティックな男」とパオロ・マルディーニTDを評する、カルロ・アンチェロッティ監督である。両者には2度のナショナル・チャンピオンズ・カップ優勝(1989年と1990年)や、監督と選手としての関係で掴み取った2度のチャンピオンズ・リーグ優勝(2003年と2007年)など、多くの苦楽を共にしてきた思い出がある。

 仮に両者が勝ち進めばそれはまさにチャンピオンズリーグ決勝の舞台であり、総合優勝回数最多を誇るレアル・マドリードと、それに次ぐACミランというまさに伝統の一戦が繰り広げられることになる。それはアンチェロッティ監督にとっては母国の、そして古巣のクラブでの対戦という意味合いでもあり、しかも決勝当日は自身の64歳の誕生日といういわくつき。果たして実現の時を迎えることになるだろうか。

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