2023/04/13

怪我、クラブと周囲の騒動:エンゴロ・カンテ受難の1年

©︎IMAGO/Offside Sports Photography

 今季めまぐるしく監督交代劇が繰り返される中で、エンゴロ・カンテはここまでチェルシーの一員としてリーグ戦わずか4試合のみの出場にとどまっている。2021年にはトゥヘル監督の下でCL優勝を果たしたフランス代表は、世界最高のボランチの1人とも称されたものの、そのトゥヘル監督の最後の試合となった8月に大腿を負傷。復帰が迫った10月にも負傷し手術を受けたためにワールドカップは不参加。半年後となる4月1日のアストン・ヴィラ戦で復帰を果たすと、リヴァプール戦ではようやく先発復帰も果たした。

 一方で昨夏には友人や近しい人間たちはそのお金の匂いに群がり犯罪行為も辞さないという衝撃的なことも伝えられるなかで、クラブ内においてもオーナー交代、監督も解任劇が続き、さらに仲のよかったアントニオ・リュディガーがレアルへと移籍。望むような落ち着いた生活を過ごすことはできていない。それでも夏にはサラリー減額に応じる形で2年間の延長が見込まれており、いずれにせよ今はとかく復調を果たし、ピッチ上でプレーへの喜びを感じているその様子がとても印象的。そして実際にチェルシーはカンテが出場したここ2試合ではいずれも無失点で切り抜けその効果が表れているところだ。

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