2023/04/14
ナポリ:CL準々決勝初戦でACミランに敗れるも、次戦にむけ自信を強調

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水曜日のサン・シーロの夜では、アウェイのSSCナポリがホームのACミランを支配し、次々と得点チャンスを作り出していった。その電光石火の攻撃は開始1分でリードを奪ったとしてもなんらおかしなものではないほどで、クヴァラッツェリアによる絶好の先制機ではかろうじてボールはライン上にてクリアされていたのである。チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグでは、セリエAを独走してきた現王者が昨季王者を相手に優位に試合を展開していく構図となったものの、ただ改めてその強さを示すとともにこの日不在となっていたヴィクトル・オシムヘンの存在の大きさもまた、改めて示してしまうことに。確かにナポリの主将ジョバンニ・ディ・ロレンツォは試合後に相手GK「マイク・メニャンは素晴らしいGKだ」と脱帽しつつも、「センターフォワード不在というのは容易ではなかった」とも吐露。「エルマスはビッグチャンスを得ていたけれど」
その一方でルチアーノ・スパレッティ監督はこの日トップ下で先発起用した北マケドニア代表を批判することは避け、「エルマスは守備面で非常にハードに取り組んでくれ、ACミランを苦しませていたんだ」と評価。もちろん今季29試合で25得点5アシストをマークしている「オシムヘンの方がより、不慣れな選手よりもチャンスはあったかもしれないが、エルマスは我々にとって重要な存在になっていたよ」と言葉を続けている。いずれにしてもナポリ側の自信はまだ失われてはいないようで「セカンドレグに向けての自信はある」とディ・ロレンツォはコメント。スパレッティ監督も「選手たちは素晴らしい姿勢で試合に臨んでいたし、彼らは期待していたものをピッチ上で発揮してくれた」と好印象だ。特に大腿に負傷を抱えていたオシムヘンは次戦での出場が見込まれており、「火曜日にはいるだろう」とスパレッティ監督はすでに見通しを明かしている。
9枚の警告が乱れ飛び、ナポリ2選手が次戦欠場へ
だが残念な知らせも。この試合でむしろ目立つ存在となってしまったコヴァック主審は、合計29のファウルと9枚の警告、さらにはアンドレ・フランク・ザンボ・アンギッサへの2枚目となるイエローカードも提示しており、これで次戦ではスパレッティ監督は累積警告となったム・ミンジェと共に選手の入れ替えも余儀なくされることになった。特にスパレッティ監督からみて「不公平な判断だったと思う」ことからも、これはより一層に残念なものであり、「セカンドレグにアンギッサがいないのは残念だ。そもそも時点では、どんな欠場も我々にとっては1つの後退を意味するものだが、それでも彼の代わりになる人を見つけるだろうとも考えている。そうでなければ我々は決して、現在のここまでのような結果は得られなかっただろうから」と、それでもこちらについても自信をみせた。
ACミラン、シュチェスニーが突如交代も大事に至らず
ヨーロッパリーグ準々決勝、ユベントス・トリノ対スポルティング・リスボン1stレグにおいて、ユベントスのヴォイチェフ・シュチェスニーはハーフタイム直前に突如、体調不良を訴えてピッチを後に。目に見えて意識を朦朧とさせながら、涙を浮かべる32歳に対して、メディカルスタッフからは何度となく胸をおさえる様子が見受けられていた。最終的には同選手のかわりにはマッティア・ペリンが投入され1−0で勝利をおさめており、一方で2017年からユベントスでプレーし公式戦200試合に出場してきたGKの容体についても、クラブ公式ツイッターでは「初期診断の結果、特に問題はみられていない」ことが報告されている。